第14節・京都戦から3連勝を飾ったC大阪は前節、アウェイに乗り込んで川崎Fと対戦。GK福井 光輝の好セーブもあって前半終盤と後半序盤に迎えたピンチをしのぐと、中島 元彦と北野 颯太の投入を機に相手陣に入る回数を増やし、チャンスを作ったが、こじ開けることができない。すると終盤、途中出場のエリソンに2点を奪われ、0-2で敗戦。4連勝はならず、5試合ぶりの無得点に終わった。もっとも、「試合の中盤まではうまく耐えながら戦えていた部分もあった。どっちに転んでもおかしくない試合」(香川 真司)を演じたことは確かであり、決して下を向く必要はない。チャンスは作れているだけに、高めていくべきは「最後の最後で技術を発揮する正確性」(アーサー パパス監督)。ここまでリーグ最多の9アシストを記録しているルーカス フェルナンデス、チームトップの6得点を挙げているラファエル ハットンのブラジル国籍コンビに加え、上門 知樹や北野 颯太といったシャドーの選手たち、さらには両サイドの髙橋 仁胡と奥田 勇斗の攻撃参加を含めた攻撃は迫力がある。ホームに戻って迎える今節は、前半から圧力を掛けて押し込むとともに、フィニッシュに至る過程の精度を高め、ゴールネットを揺らしたい。
対する福岡は現在、リーグ戦7試合勝利がない。C大阪とは対照的に、第14節・広島戦からは3連敗を喫するなど、厳しい状況に置かれている。前節・名古屋戦も81分に先制される苦しい展開となったが、終盤にCBの安藤 智哉を前線に上げてパワープレーを仕掛けると、90+5分、起死回生の同点ゴールが生まれた。ロングボールに対して相手DFのクリアが不完全になったところを見逃さず、こぼれ球に途中出場の金森 健志が反応。左足で叩き込み、土壇場で4連敗は回避した。名古屋戦では岩崎 悠人を1トップに置き、前からのプレスを強化する戦い方が一定の機能性を発揮。また、戦列を離れていた藤本 一輝と湯澤 聖人が復帰するなど、少なくない収穫を得た。前線の外国籍選手に負傷者が相次いでいる状態だが、機動力をうまく生かしながらリーグ戦8試合ぶりの勝利を目指す。
両チームは水曜日にJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦を戦っており、C大阪は京都に4-1で、福岡は富山に2-1で勝利。プレーオフラウンド進出を決めた。そこから中2日での連戦と日程はタイトだが、ルヴァンカップではともにリーグ戦から先発を大幅に入れ替えている。その中で勝利で終えているだけに、気持ちの面では乗っているだろう。「みんなで良い競争ができているので、次のリーグ戦にも生かしていきたい」とは、京都戦に途中出場したC大阪・上門 知樹の言葉。福岡としても、公式戦で久しぶりに得た勝利を今節につなげたい。リーグ前半戦も残すところ今節を含めてあと2試合。後半戦での上位進出に向けて、足がかりとなる勝点3を奪うのはどちらだ。
[ 文:小田 尚史 ]


