横浜FMは21日、AFCチャンピオンズリーグエリートファイナルズ出場のために延期されていた第13節で神戸と対戦。19分、古巣戦となったエリキのゴールで先制を許すも、43分、ショートコーナーの流れから喜田 拓也の“無回転ゴラッソ”で同点に追いつく。しかし51分、FKから大迫 勇也に緩い守備を突かれて決勝点を奪われ、クラブ連敗記録のワーストを更新する7連敗となった。
神戸戦では大きな戦術変更があった。近年、横浜FMは低い位置からのビルドアップを基軸としていたが、ゴールキックを含めて早い段階でロングボールを選択。ターゲットとなった左サイドハーフの宮市 亮を走らせ、優位に進める時間帯を作った。しかし、そのキーマンはスプリントを繰り返した影響もあり、前半途中に負傷し、狙いはとん挫。今節は誰が“左の翼”に指名されるかが注視されるとともに、裏返しとして、昨季までトリコロールに所属し、今季から鹿島の右サイドの門番となった小池 龍太との攻防が見どころとなる。
今季、なかなか選手間のプレー意識を統一できていない中、手ごたえはあった。名実ともにチームをけん引する喜田 拓也は言う。
「今日は確かに負けた。そして、いまはもう結果以外、いらないことも分かっている。ただ、『どう感じましたか?』と聞かれれば、みんなのベクトルがそろっていた。今までと違う中身、試合だったということもまた事実。僕たちは暗闇の中にいる中、“光”という表現が正しいか分からないが、非常に前向きでポジティブなエネルギーを感じた」 横浜FMの現状で、首位・鹿島と相対するには荷が重いのは確かだが、神戸戦でうかがえた一筋の光を頼りに、手ごたえや自信をより大きなものにしていく一戦にしなければならない。
対する鹿島は前節、清水とホームで対戦。7分に鈴木 優磨のゴールで先制すると、清水に押し込まれる時間帯がありながらも守備陣が粘り、ウノゼロで7連勝を達成。満足する内容ではないながらも結果を出す“鹿島らしさ”を取り戻している。一方、清水戦での課題について、鬼木 達監督はこう語る。
「イージーミスが多い。前に進めるタイミングで前に行かなかった。少しズレれば相手のボールになる。自陣でもっと顔を出してハーフウェー(ライン)を越えれば時間もあるし、スペースもある。そこに行く前の段階。“集中力”という言葉が合っているのかは分からないが、もっと研ぎ澄ませなければいけない」 指揮官が示したアジェンダを解決した先に、16年ぶりとなる8連勝がある。
[ 文:大林 洋平 ]

