「もちろん、より多くの勝点を取ってより上の順位にいたかったところです。首位との勝点がかなり離れていて、われわれがクラブワールドカップに行っている間に何節かプレーされますので、さらにそれが離れると思います。この状況は最初から分かっていましたので、4月、5月はできるだけ勝点を積み重ねることを目標としていました。かなり過密な日程の中で選手たちはベストを尽くしてくれたと思います」 マチェイ スコルジャ監督はここまでの成績について問われてそう振り返った。4月13日の明治安田J1第10節・町田戦から5連勝を飾ったものの、その後の6戦は1勝3分2敗と勢いが落ちているだけに、なんとしても勝利を手にして、クラブワールドカップの開催地・アメリカに旅立ちたいところだ。
「勝点3がただ懸かっている1試合というわけではなく、ここで全員がハードワークしながらチームスピリットを見せて戦うことにより、クラブワールドカップという難しい大会に向けて自信をつけ、さらに良い雰囲気で挑むことができるようになると思います」(マチェイ スコルジャ監督) 浦和がここまでの20戦で喫した失点は『19』で、今節で対戦する横浜FCは18試合で失点18。両者ともに1試合平均失点は『1』以下となっているため、どちらも守備が堅いチームと言うことができるだろう。ただ、マチェイ スコルジャ監督は現状に満足していないようだ。直近の第22節・C大阪戦(0△0)も、自陣深くに進入を許してポストに助けられる場面があった。
「数字を見ても、(自身が指揮を執っていた)2年前のように守備が強みにはなっていません(※浦和は2023シーズン、J1で最少失点)。全体的な安定性はシーズン当初より出てきていると思いますが、個人のミスがまだ目立ったりもしています。ペナルティーエリア内の守備は改善が必要で、弱点だということも分かっています。選手たちにもフィードバックして練習でも実行していますが、瞬時の判断が要求されるところでまだ難しさはあります」(マチェイ スコルジャ監督) 逆に指揮官は、横浜FCこそ堅守と警戒している。守勢に回ることが多いながらも、それほど相手にシュートを打たせないのが横浜FC。浦和としては、いかに我慢強く戦いチャンスを見つけ出すかが試合のポイントになるだろう。
「横浜FCはわれわれより失点が少なく、被ゴール期待値もリーグ3位(3番目に少ない数値)になっています。つまり、対戦した際にチャンスを作りにくいチームだということです。われわれが押し込んで、相手が5枚で堅く守るという展開になると思いますが、いかにそれを崩すかです。そのためには、タイミングよく裏に抜ける動きとその連係、そしてファイナルサードでのプレースピードが重要だと思います」(マチェイ スコルジャ監督) 一方の横浜FCは、中3日で臨む浦和と違って今節に向けて1週間の準備期間がある。5月17日の前々節では湘南を1-0で競り落とし、25日の前節・柏戦では1-1と上位相手にも善戦した。柏戦は追いつかれてのドロー決着となったものの、ンドカ ボニフェイスが「失点したあとも相手のペースに呑まれず押し返すこともできた」、四方田 修平監督が「後半は押し込んでチャンスも多かったので、勝ち切りたかった」と振り返ったように、手ごたえを感じる内容だった。日程面の優位性を生かし、先制して浦和の焦りを誘う展開に持ち込みたいところだ。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
