19位の新潟と、勝点2差で20位の横浜FMが、デンカビッグスワンスタジアムで対戦する。勝てば新潟は降格圏脱出の可能性があり、横浜FMは最下位を脱出できる。リーグ再開初戦は、意地の勝負となる。
このカードは、今季の開幕戦以来。26分に新潟の太田 修介が先制点を奪ったものの、77分、遠野 大弥が倒されて獲得したPKをアンデルソン ロペスが沈め、1-1で引き分けている。
リーグ中断期間の動きとして、新潟は小見 洋太が柏へ、横浜FMは永戸 勝也が神戸へと完全移籍している。
新潟は、前々節・湘南戦を2-1で勝利し、今季ホーム初白星を飾ることに成功。しかし、前節・名古屋戦は0-3で敗れ、今季初の連勝とはならなかった。湘南戦は、あらためてボール保持でリズムを作ることを共有して臨んで結果を出せたものの、名古屋戦ではそれを上回る強度による相手のプレッシャーに苦戦。個人のミスも重なり、連係も采配もかみ合わない一戦だった。
それでも主将の堀米 悠斗は「1試合で一喜一憂してもしょうがない。方向性を決めたなら、腹をくくってやるしかない」と毅然と語る。ブレることなく11日の天皇杯2回戦・福山シティFC戦に臨むと、引いた相手からなかなか得点を奪えない苦しい状況でも、焦れずにボールを動かして相手を消耗させ、延長後半に1点を奪って3回戦へとコマを進めた。
湘南戦、福山シティFC戦の得点場面は、いずれも右サイドから左サイドへとパスをつないで押し込み、そこからの流れで生まれている。ボールを保持することで、自分たちで攻撃のテンポをコントロールできるようになり、スイッチが入れば、息を合わせて前線に人数をかけられるようになったことも良い傾向だ。
ホームでは、公式戦2連勝中。“ホーム3連勝”を飾り、リーグ後半戦にはずみをつけたい。
横浜FMは、リーグ戦7連敗というトンネルを抜け出し、2連勝中。これまでビルドアップが主体だった攻撃から、ロングボールを使った形へとシフト。前線のタレントを生かし、前々節・鹿島戦は3-1、前節・町田戦は3-0と、複数得点で勝利を重ねてきた。
しかし、11日の天皇杯2回戦・ラインメール青森戦では、0-2で敗戦。主将の喜田 拓也を中心にチームのベクトルをそろえ、一層気を引き締めてアウェイに乗り込んでくるはずだ。
両者ともに見直したチームのスタイル。それぞれ一体感を持って表現することが、勝利のカギを握る。
新潟の小野 裕二、横浜FMの松原 健、トーマス デン、渡邊 泰基が古巣対決となる。横浜FMの最終ラインには、元新潟の3人が並ぶ可能性もあり、新潟のチャンスでは注目度も高まりそうだ。
試合当日、デンカビッグスワンスタジアムのスワンパーク カナールステージ「ミヨッテ」では、昨季まで新潟でプレーし、現在は横浜FMのスクールコーチとして活躍中の鈴木 孝司氏のトークショーを開催。11時45分から、入場無料で見ることができる。
また、先着30,000名に、オリジナルデザインのサマーシャツのプレゼントがある。新潟のチームカラーである、オレンジとネイビーブルーを使ったアロハ風のシャツは、夏のスタジアム観戦にもおすすめ。ユニフォームを持っていない観戦初心者も、これを機会に足を運んでみてはいかがだろう。
[ 文:野本 桂子 ]

