ホームの川崎Fは、前節・横浜FC戦で勝利し、リーグ戦の負けなしを『6』に伸ばした。一時期は勝ち切れない試合もあったが、横浜FC戦は今季初めて1-0のスコアで勝利。自分たちの良さを出せない時間、耐える展開が多かったが、しぶとく、粘り強く戦って勝点3を手にした。
今節の神戸戦は、上位浮上に向けて絶対に落とせない一戦。勝点差1で上に行く相手を叩くことは順位が入れ替わることを意味し、他会場の結果次第では3位までジャンプアップできる可能性があるだけに大きな意味を持つゲームとなる。
1-2で敗れた明治安田J1第12節の前回対戦を踏まえて、長谷部 茂利監督は神戸の攻撃力を警戒する。
「意外と攻撃力のところがフォーカスされないと思いますが、高いレベルだと思っています。それは個人もそうだし、グループもそう。点数の取り方もいくつもあって、(前回は)セットプレーから取られたし、ミドルシュートもちょっとディフレクションでコースが変わったと思いますけど、あの位置からシュートを打てるし、枠の中に飛ばせる。予想の範囲内でやって無失点に抑えることは簡単ではないと思うので、一歩踏み込んだ危機管理は必要だと思います」 4月のアウェイゲームでは、先に2失点を喫してしまったことがゲームを難しくしてしまったため、ホームでは自分たちが先制点を奪う展開に持ち込みたい。
その得点源として期待される山田 新は2カ月以上ゴールから遠ざかっていた中、11日の天皇杯2回戦・福島戦で2ゴールを決め、ひとまず長いトンネルを抜け出した。次はリーグ戦でのゴールが待たれる中、「後半戦になるにつれて勝点3の重みはハッキリと出てくる。本当に細かいところから勝負にこだわって、必ず勝点3を取らないといけない」と必勝を誓った。
一方の神戸は、前節で名古屋を下し、現在2連勝中。直近の5試合を見ても4勝1敗と大きく勝ち越し、勝点の獲得ペースを上げてきた。リーグ3連覇へ向けて、後半戦はその勢いを加速させていきたいタイミングで川崎Fとの対戦を迎える。
やはり、注目は宮代 大聖になるだろうか。川崎Fのアカデミーで育ち、期限付き移籍を挟みながら、プロ契約後は川崎Fで合計3シーズン半プレーしたが、2024シーズンより神戸への完全移籍を決断。昨季は加入1年目ながらキャリアハイの11ゴールを挙げ、リーグ連覇に貢献した。
その背番号9は、昨季のアウェイでの川崎F戦を欠場しており、今節でメンバー入りすれば初めての“凱旋試合”となる。昨季に一度、そして今季の前半戦とすでに川崎Fと対戦しているとはいえ、U等々力でのゲームとなれば、特別な感情になるはず。前節も決勝点を決めるなど現在チームトップタイの5ゴールを挙げており、調子は良いだけに、強烈な恩返しゴールが飛び出すか、楽しみである。
[ 文:須賀 大輔 ]


