残り12試合で首位と勝点12差。7位の川崎Fとしては昨年末からチームとして意識し、掲げてきた覇権奪回のためには絶対に勝利したい試合だ。前節・G大阪戦は3-4で敗れたものの、負傷から復帰したマルシーニョは「勝っていてもおかしくないゲームだったので、負けたことは残念」と話しつつ、神戸戦に向けてこう決意を話している。
「能力の高い選手が多く、Jリーグで得点ランクトップを走っている選手(大迫 勇也)が前線にいます。ただ、フロンターレもそこに負けないぐらい素晴らしい選手がそろっています。前回対戦では引き分けてしまったが、今回はホームゲーム。サポーターの力を借りて、フロンターレらしいサッカーをして勝ちにいきたい」 さらにチームには、ビッグニュースも舞い込んできた。
元フランス代表で、マルセイユで主将を務めるなど活躍。アルヒラルでは浦和をAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝で破るゴールを決めて、ACL制覇を果たした経験のあるバフェティンビ ゴミスとの契約合意が発表された。
まだ来日しているわけではないが、終盤戦に向けて大きな新戦力が加わることになった。
また、川崎Fは直近のリーグ戦2試合でCKから失点している。気を引き締めてセットプレーの守備対応をする必要があるだろう。
神戸は前節、横浜FCとのアウェイ戦で0-2と苦杯をなめた。大迫が相手DFに封じ込まれ、ミドルシュートとロングフィードから裏に抜け出されて喫した失点が響き、敗戦した。2位・横浜FMとは勝点で並んでおり、今節で3試合ぶりの勝利を収めれば、光明が差すことになる。
大迫へのマークは変わらず厳しくなるだろうが、そこを武藤 嘉紀、汰木 康也、ジェアン パトリッキらが分散させるようなプレーは必要だろうし、前節で決定機を逸した佐々木 大樹は「次こそは」と腕まくりしているはずだ。前回対戦では後半に大迫がよくボールを受けるようになり、そこでタメができることで全体が押し上げられ、同点劇につなげたという経験がある。同様の流れが望まれる。
川崎Fには2020年以降の公式戦で未勝利となっている。リーグ初制覇を果たすためにも、ここで強豪チームをアウェイで倒す意味は大きい。
このところは先制を許して追いかける展開となっているが、夏場に主導権を握り返すことはパワーも必要で、避けたいところ。「立ち上がりから全員がもっと集中して入るのが大事」。吉田 孝行監督もそう述べている。
川崎Fがパスワークで押し込む展開に持ち込めるか、神戸は大迫を起点に全体が前がかりに攻めることができるか。ピッチ内でバチバチと火花が散りそうな注目の一戦は、12日の19時キックオフだ。
[ 文:田中 直希 ]


