対する10位・C大阪は前々節・神戸戦、前節・広島戦でいずれも1-1の引き分け。こちらも福岡と同じく4試合ぶりの勝点3獲得を狙うゲームとなる。
第18節に行われた今季一度目の対戦は、C大阪が2-0で勝利。福岡としては、シーズンダブルをなんとしても回避したいところだ。前節は柏にダブルを食らっており、今季残り10試合の“初戦”で2試合連続の屈辱となれば、『6位以内』という目標達成に向けたラストスパートのブレーキとなりかねない。C大阪との勝点差は『2』。ドローによるダブルの回避ではなく、勝利でそれを実現すればC大阪を順位で上回ることができるという事実は大きなモチベーションになるはずだ。
福岡の金 明輝監督はC大阪戦に向けて2つのポイントを挙げている。
1つ目は「C大阪はカウンターからの得点が多いので、そこの対応。そのカウンターは個の能力が高く、総じてスピードがある外国籍選手や中島(元彦)選手、柴山(昌也)選手の存在が効いているので、彼らへの局面の対応が大事」とカウンターへの守備対応を挙げた。
2つ目は「前節の柏戦も含めて先制に成功していることは前向きに捉えて、それを継続して表現できれば。そのために強気にいくつもりだが、一方で相手のカウンターが脅威なので、相手に引っかけられてはいけないエリアに注意しながらボールを保持、前進させたい」と攻撃面におけるポイントを挙げた。
攻撃力アップを託されて今季から福岡の指揮を執る金 明輝監督は、柏戦後の約2週間の中断期間に攻撃力向上を大テーマとして掲げ、さまざまな取り組みを行った。その成果はトレーニングマッチでも表れ、「良い積み上げができた」と指揮官。自信を持ってその成果をC大阪にぶつけることができそうだ。
ただ、今節はここまで27試合に出場し、チームの主軸として働いてきた安藤 智哉と松岡 大起が累積警告により出場停止。替わりに先発する選手が誰になるのか、彼らがどういうパフォーマンスを見せるかも大事なポイントになりそうだ。
一方のC大阪は前節、アーサー パパス監督が「試合を決めたのは相手GKの質だった」と振り返ったように、広島のGK大迫 敬介の三度のビッグセーブに決定機を阻まれた結果のドローだった。ただ、「明確なチャンスの数で言えば、僕らのほうが多かった」という指揮官の言葉どおり、リーグ最少失点を誇る広島から複数の絶好機を作り出した攻撃の質とパワーに自信を持ったことは確かだ。
ともに攻撃的な姿勢を強調する展開が予想される中、どんな決着が待っているのか。非常に楽しみな一戦となる。
[ 文:島田 徹 ]


