横浜FMは前節、ホームに川崎Fを迎え、“神奈川ダービー”に臨んだ。戦前、選手の口々から熱い言葉が発せられ、士気高く入ったが、内容は乏しいものに。4分、ビルドアップのミスからいきなり先制点を許すと、その後もプレー精度が低く、たびたびカウンターからピンチを招く。すると後半、相手陣でのロストを発端にPKを献上するとともに、そのプレーで鈴木 冬一が一発退場。そのPKを決められてリードを広げられ、終了間際にも失点。良いところなく0-3の完敗を喫し、今季ホーム最多となる4万人を超える観客が集まった中でサポーターを落胆させた。
その敗戦を受け、15日の練習後に大島 秀夫監督は「川崎F戦では多くの人に残念な結果、残念な試合を見せてしまった。全員でそれを挽回して、良い試合をして勝点3を取ります」と出直しを誓った。
今節の焦点は大きく2つで、その1つはSBの人選。鈴木 冬一が出場停止の上、川崎F戦で途中出場した宮市 亮が脳震盪の疑いで途中交代し、今節の出場は難しそう。松原 健も戦線離脱しており、コンバートでしのぐしかない。有力なのは3日のJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝第1戦・柏戦で試した山根 陸の右SB起用だが、指揮官はどのような判断を下すか。
2つ目はリーグ戦直近3戦無得点の攻撃の活性化。今夏、主力のアタッカー陣が大きく入れ替わり、連係の練度が上がってこない。ただ、残留争いが佳境を迎える中、残された時間は多くなく、人を替えるか、それとも戦い方を変えるかで向上を図らなければならない。こちらも指揮官がどのような一手を打つのか注視したい。
対する福岡は前節、ホームでC大阪と対戦した。41分、見木 友哉のゴールで先制するも、前半アディショナルタイムに落雷により試合が中断。約35分間の中断後、10分のウォーミングアップを挟んで再開すると、後半に入って4失点。反撃は終了間際のウェリントンの1点にとどまり、2連敗となった。
金 明輝監督は前々節・柏戦に続く逆転負けに「脆かったと言わざるを得ない。そういう守備だった。当然、準備してきたものが僕の構築ミスだとの意識もある。そこをしっかり見て修正していかないといけない」と語った。
このような流れを踏まえれば、今節のポイントは試合運び。仮に先制したとしても、どう勝ち切るのか。ここ2試合で計6失点を喫している守備陣のマインドセットも連敗ストップへのポイントとなりそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]

