鹿島は前節、アウェイで浦和と戦い、鈴木 優磨のゴールにより1-0で勝利した。7試合連続で引き分けとなっていたこのカードで、8試合ぶりに決着をつけたのはエースの一撃。絶妙な動き出しで相手のビルドアップにプレッシャーを掛けると、GK西川 周作のミスを誘い、自らゴールに突き刺した。ただ、内容的には押し込まれる時間も長く、鈴木 優磨も「5試合やったら4回負けている試合」と表情は冴えなかった。中2日でどこまで改善できるかが問われている。
対するC大阪は前節、ホームに柏を迎えると、細谷 真大に先制点こそ許したものの、前半のうちにルーカス フェルナンデスのゴールで追いつく。試合終了間際には、カウンターから本間 至恩が逆転の大チャンスを迎えるも、これを外してしまい、勝点2を逃す形になってしまった。試合後、アーサー パパス監督は「こういった試合をしっかり勝ち切ることが目標なので、引き分けで満足することはできません」と課題を口にした。チャンスは作れていただけに、決め切る決定力を高めたいところだ。
前回の対戦ではC大阪が1-0で勝利している。C大阪にとっては2010年以来となる、リーグ戦におけるホーム・鹿島戦での勝利だった。鹿島としては広島、京都、C大阪に敗れて3連敗を喫し、今季最も苦しい時期の1つの試合だったことが思い返される。当時の試合で先発に名を連ねていた関川 郁万、安西 幸輝、師岡 柊生が長期離脱の大ケガを負ったこともあって、現在は違う顔ぶれが先発のピッチに立っている。その1人である濃野 公人は、C大阪の印象を問われると「ウイングの推進力はリーグの中でもトップレベル。前線のポテンシャルはすごく高い」とルーカス フェルナンデス、チアゴ アンドラーデというスピード豊かなアタッカーを擁するC大阪への警戒を口にした。チーム内には再びケガ人が増えており、前節は田川 亨介と樋口 雄太がベンチ外。濃野 公人は「いまいるメンバーで勝ちにいくのが大事だと思う」と話し、さらに中3日で名古屋との試合が控えているが一戦必勝の構えを見せた。
5カ月強の時間を重ねたことで互いに前回対戦よりもバージョンアップしていることは間違いない。C大阪はさらにカウンターの精度が鋭くなっており、守備から攻撃への連動性は高い。鹿島もボールを動かす部分ではかなりの進ちょくを見せており、攻撃のつながりという部分でも質を向上させている。互いにコンディション的には厳しい中でのゲームとなるが、鹿島は優勝に向けて、C大阪はさらに順位を上げるため、勝点3を取りにいく戦いとなるだろう。
[ 文:田中 滋 ]

