今節それを決めるためには、名古屋が勝利し、なおかつ横浜FCが引き分け以下で終わることが条件となる。名古屋は今節を終えると、2位・柏、7位・町田とのアウェイ戦を控えており、厳しい戦いになることは明白。ホームで戦うことができる今節、サポーターの後押しを受けて一歩でも半歩でも残留に近づいておきたい。
日程的には名古屋が有利だと言える。というのも、G大阪は22日にAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)を戦っており、中2日という厳しい日程だからだ。
その試合はナムディン(ベトナム)を相手に、ホームのG大阪が序盤から圧倒し、16分に山下 諒也のクロスを美藤 倫が合わせて先制点を奪うと、何度も相手のゴールマウスを襲う攻撃を見せる。52分にはカウンターからイッサム ジェバリが落ち着いてゴールに流し込み、終了間際の89分には食野 亮太郎のシュートが相手DFに当たりネットを揺らした。90+4分に1点は失ったものの、しっかりと勝ち切ってACL2で3連勝を飾っている。
自分たちが主導権を握って勝利を収めたことで、メンタル面での疲労はないかもしれないが、リーグ前節・柏戦から5人が連続して先発しており、体力面では厳しい状況にあるかもしれない。リーグ戦では9位で、降格もなければ上位進出も難しい立ち位置。ダニエル ポヤトス監督が今回の名古屋戦をどう捉え、誰を起用するのかにも注目だ。
名古屋の注目は攻撃陣のユニット。前節、攻撃の核とも言えるマテウス カストロが負傷により途中交代。今節はそのポジションに誰を抜擢するのかが最初の関心事になる。前節、クオリティーの高いパスを連発していた菊地 泰智を先発で使うのか、マテウス カストロが離脱時に先発出場の多かった山岸 祐也か、それともハッキリとした武器を持つベテラン・永井 謙佑を最初からピッチに立たせるのか。選択肢は多くある。ただ、そのチョイスは両ウイングバックの起用にも影響するため、パズルのような組み立てが必要で、より良い形を準備したい。
第10節に行われた両者の前回対戦はG大阪が2-0で勝利。名古屋にとってはまったく良いところがなく、シュートも2本しか打てずに完封されているだけに、そのリベンジも果たしたい。
残留争いに片足を突っ込む名古屋が意地を見せるのか、それともアジアの舞台でも戦うG大阪が再び貫禄を見せつけるのか。Jリーグらしいアグレッシブな熱い戦いが期待される。
[ 文:斎藤 孝一 ]
