湘南と清水は、これが今季公式戦三度目の対戦となる。3月に行われた第7節では、開始11分に北川 航也がPKを沈めて清水が先制すると、前半のうちに松崎 快が追加点。後半にも北川 航也が決めて3-0と突き放した。
7月に行われた天皇杯3回戦でも、清水が延長戦の末に1-0の勝利。いずれも得点すら奪えていない湘南にとっては、ホームの声援を味方に“三度目の正直”が求められている。
その湘南は、前節・新潟戦で待望の勝利を奪った。前半のうちに鈴木 章斗がゴールネットを揺らすと、平岡 大陽も決めて2-0に。後半も3得点を奪うゴールラッシュで、試合後はリーグ戦20試合ぶりの勝利をサポーターとともに分かち合った。
藤井 智也が「勝ったことは良い材料かなと思っていますし、降格が決まった中でも1個勝つことで、チームの雰囲気も良くなった」と話すように、直近の練習は雰囲気も明るい。「勝利で勢いがついたので、勝ちで終われればいいなと思いますし、まずはチームのためだけ、個人のことじゃなくて、チームのことだけを考えてやり続けられれば」(藤井 智也)との意気込みを力に変えて、ホームでの連勝を目指す。
対する清水も、直近の5試合は1勝1分3敗と負け越していることから、残り2試合では明るいニュースを届けることが求められている。ましてや前節は、C大阪を相手にホームで1-4の敗戦。秋葉 忠宏監督は「何も話すことがないくらいのゲーム」と肩を落とし、蓮川 壮大は「相手より先に戻るだとか、相手についていくだとか、基本的なところに立ち返ってやらなければならない」と危機感を露わにした。
公式戦の空いた3週間の期間には、両者とも練習試合を組むなど、実戦の中で成熟度を高めてきたとみられる。清水は来季もJ1で、湘南はJ2で戦うことが決まった中での一戦ではあるが、希望の光をつなぐ勝点3はサポーターが何よりも望むところだ。
湘南の注目選手には、FW陣の名を挙げたい。キャプテンの鈴木 章斗はここまでの得点数を『9』とし、2年連続の2ケタゴールが間近に迫っている。本人も「あと1点で2ケタゴールになるので、そこを目標にはやります」と口にするとともに、「でもやっぱりチームの勝利に貢献できるようなプレーが常にできれば」と、勝点3につながる活躍を誓う。
同じくFWの二田 理央も「自分個人ではゴールを決めたいので、それしか目指していない」と話すなど、モチベーションは高い。今季湘南が苦戦した清水を相手に、ゴールを割ることはできるだろうか。
清水のゴールマウスを守るのは、ここまでセーブ率リーグトップを誇る梅田 透吾。リーグ戦で出場した13試合のうち7回クリーンシートを達成していることからも、注目選手にふさわしい。先に触れた天皇杯でも梅田 透吾がゴールマウスに立ち、湘南の決定機を何度も阻止した。
清水の今季三度目の勝利か、ホームの湘南が意地を見せるのか。試合は11月最終日、14時に幕を開ける。
[ 文:河合 萌花 ]
