味の素スタジアムでは、昨季のJ1で17位の東京Vと、J2を制してクラブ史上初のJ1昇格を成し遂げた水戸が激突する。
ホームの東京Vは昨季、3試合を残して残留を決めたものの、リーグワーストの23ゴールと得点力不足が課題となり苦戦した。さらに今オフには、守備の要だった谷口 栄斗が川崎Fへ移籍するなど、攻守で不安を抱えている。今季は城福 浩監督の下、守備を安定させながら、攻撃の改善がテーマとなる。
新戦力は限定的だが、川崎Fから万能型DF田邉 秀斗が加入し、今冬の全国高校サッカー選手権大会で躍動した流通経済大柏高の大藤 颯太を獲得。ユースからは今井 健人と仲山 獅恩が昇格した。
若手中心のフレッシュなチームを引っ張るのは、今季から背番号を『10』に変更したキャプテンの森田 晃樹。「この10番に、僕なりのイメージを作っていくのは1つテーマ」と語るクラブの象徴が、豊富な運動量と高い技術で攻守をつなぐ。そしてストライカーの染野 唯月ら攻撃陣の爆発が期待される。
対するアウェイの水戸は、J2を制した勢いそのままに、国内トップカテゴリーに初挑戦する。
J2初優勝に導いた森 直樹前監督はシーズン終了後にクラブのフットボールダイレクターに就任。バトンを受け継いだ樹森 大介新監督は、『やりきる 走りきる 勝ちきる』を体現するチーム作りで、上位進出を目指す。
東京V同様に、ディフェンスリーダーだった鷹啄 トラビスがC大阪へ、攻撃の軸を担った齋藤 俊輔が欧州へ移籍し、強豪ぞろいのJ1百年構想リーグを戦う上で選手層に懸念が残る。
それでも、真瀬 拓海(前・仙台)や鳥海 芳樹(前・甲府)、山下 優人(前・いわき)ら実力者に加え、福岡から井上 聖也を期限付き移籍で獲得するなど即戦力の補強に成功した。
注目は今季から10番を背負う渡邉 新太。昨季はJ2で31試合に出場して13ゴール7アシストを記録し、優勝と昇格に大きく貢献した。その新10番は「J1が初めての選手が多い中で、早めに1勝できることで自信になる。その自信はチャレンジにもつながってくるので、開幕戦で勝って良い循環を作りたい」と闘志を燃やしている。
激戦必至のこの試合は、2月8日(日)16時にキックオフする。
[ 文:白谷 遼 ]
