開幕戦からの連敗を『3』で止めて反転攻勢といきたかった柏だが、前節は千葉に1-2と敗戦。またも前半に試合を支配してチャンスを作り続けながらゴールが奪えず、後半にスローインの流れとCKから失点を喫した。
早くも4敗目を喫して順位を9位まで下げた柏。「実際に良い試合をしているし、内容としてはわれわれが期待するものをチームは表現してくれています」と内容自体には前向きな言葉をかけたリカルド ロドリゲス監督は、それと同時に「われわれが抱えている2つの明確な課題のうちの1つはセットプレーの守備で、もう1つはゴール前での決定力」と続けるなど、チームの課題についても認識している。
その今季の弱点でもあるセットプレーを大きな武器とするのが町田だ。ここまで1試合消化が少ないながら4位につけるチームは、AFCチャンピオンズリーグエリートラウンド16で江原(韓国)に2試合合計1-0と勝利。8強入りを決めて中3日で迎える今節、確実に柏の弱点を突いて得点を奪っていきたいところだろう。
柏の注目は前節に左ウイングバックとして途中からピッチに立ち、加入後初出場を果たした汰木 康也。特殊なポジションを「難しい部分もたくさんあって、まだ慣れるまで時間がかかっている」と本音を明かしたアタッカーは、サイドからのドリブル突破を自分の武器として捉えて「ゴールを取りにいかなければいけないし、そういう起点になったり、1枚崩したりしないと勝てないので、そこにも力を使えるようにしたい」と語る。おそらく千葉戦のように攻撃へ厚みを加えたい時間帯に投入されるだろう。その上で守備面でも奮闘していく。
対する町田は、テテ イェンギに期待が寄せられる。J1百年構想リーグでここまで3試合に出場しているテテ イェンギは、ゴールこそ奪っていないものの、上下左右に顔を出しながら前線の起点となって町田の攻撃を活性化。その動きで、柏の守備陣を苦しめたいところ。そしてストライカーとしては、ここでゴールを決めて調子を上げていきたい。
柏としては負傷者を多く抱えるボランチの起用もポイント。千葉戦では負傷した小西 雄大に代わって戸嶋 祥郎が入ったが、中川 敦瑛の相棒を誰が務めるのか。特に多くの離脱者を出しながらも戦い抜いた東京V戦では、DFの野田 裕喜がボランチで起用されるというアイディアも見られた。もしくは、ボランチを主戦場とする島野 怜、角田 惠風といった大卒組の抜擢があるのか、注目が集まる。
昨季の対戦は1勝1敗で、三協F柏でのゲームは1-0で柏が勝利した。攻守に粘り強く戦って勝利を手にした昨季のような内容を本拠地で再び見せたい。
[ 文:藤井 圭 ]
