日程面は京都より厳しい長崎だが、ホーム連戦となるため移動がない点はポジティブな要素だろう。前節は守備重視の福岡を崩し切れない時間が続いて前半は無得点で終えたものの、後半にチアゴ サンタナがPKを決めて、その1点を守り切った。これで直近4試合は3勝1敗と、上り調子にある。「あと2連戦があるので、その初戦を白星で飾れたという意味でも非常に大きな1勝だった」と高木 琢也監督が話したように、連戦をこなす上で重要な“勢い”は手にした。目指すは今季二度目の連勝だ。
選手起用の面では、前節でスタメンから外れた山田 陸と長谷川 元希のほか、ディエゴ ピトゥカや戦列に復帰したエドゥアルドらも先発の機会をうかがっている。ただ、山口 蛍やマテウス ジェズスなど軸となる選手を外す決断に踏み切るのは難しい。次節も見据えて、指揮官はどのようなメンバーを送り出すか。また、京都のシステムとかみ合う形を採用する可能性が高いとみられる。
京都は前節、C大阪を相手に前半から優位に進め、48分にマルコ トゥーリオのゴールで先制。しかし、71分に追いつかれると、終了間際に逆転を許して敗戦。勝点3がゼロになるという、悔しさの残る一戦となった。チームはプレスとトランジションの速さが肝となっており、前半からハードワークを続けるため終盤にやや失速するケースが目立ち、自然とオープンな展開になりやすい。最後までペースを落とさない術を見いだし、逃げ切りパターンを確立するなど、戦い方のさらなる成熟を図りたいところだ。
エースストライカーのラファエル エリアスが前節で負傷交代し、欠場する可能性が高いことは懸念材料。前節、ラファエル エリアスとの交代で13分からピッチに立った本田 風智は決定機を決め切れず、73分でベンチに下がった。今節は果たして誰が前線でプレーするのか。昨季18得点を挙げ、今季も3ゴールを記録していたエースの穴埋めは容易ではないが、出番を待っていた前線の選手はチャンスだと捉えるべきだろう。
京都は長崎への移動が必要になる一方、前述のとおり長崎よりも中日が1日多く、スケジュール面では優位性がある。運動量で上回るとともに持ち前の球際でのタイトさを維持できれば、長崎の攻撃の芽を摘んでいけるはずだ。
また、長崎にはマテウス ジェズスやチアゴ サンタナ、ノーマン キャンベル、京都にはマルコ トゥーリオと、どちらも前線に強烈な外国籍選手がいる。彼らのシュートをGKがどれだけ防げるかも勝敗を分けるポイントだ。フル出場を続ける長崎の後藤 雅明、京都の太田 岳志は直近の試合でも好セーブを連発している。被決定機をいかに失点につなげないか。両GKの活躍にも注目したい。
[ 文:椎葉 洋平 ]
