現在は代表ウィークのためJ1の多くの試合が組まれていないものの、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ファイナルズに進出している神戸は町田などと同じく試合を消化中。今節は3月27日の広島戦から中4日の試合となり、4月5日には中3日で第9節・岡山戦が控えている。いかに総力戦で乗り切れるかが大きなテーマだ。
第8節・C大阪戦までは2試合連続でPK戦負けを喫したが、広島戦は劇的な逆転勝利を飾った。広島の[3-4-2-1]と同じシステムを採用してミラーゲームを仕掛けた中、1対1のバトルで後手に回らず、チーム全体で狙いを体現。扇原 貴宏は好感触をつかんでいる。
「広島対策で、相手のシステムに合わせて、自分の目の前に選手がいるという形にあえてした。もちろんうまくいかないところもあったけど、相手の良さもそこまで出させることはなかった。初めての3バックにしては結果もついてきたし、チームとしての幅も広がるんじゃないかと思う」 さらに、後半から出場した大迫 勇也がリーグ戦では今季初ゴールとなる決勝点を決めたほか、出場こそなかったが酒井 高徳がメンバーに復帰したことも明るい材料。首位に立ったが、GK前川 黛也は油断することなく、過酷なリーグ戦を勝ち抜く強い覚悟を言葉にしている。
「僕たちだけではなく、どのチームもレベルが上がってきているし、勝つために必死にやっている。その中で僕たちも毎試合毎試合積み上げてきたものがある。上を目指していく中で、まだまだ(順位の)変動もあると思うので、しっかりと良い状態をキープしながらやっていきたい」 一方、昨季まで神戸を率いた吉田 孝行監督が新たに指揮を執っている清水も、上々のシーズンを送っている。90分での敗戦はわずかに『1』であり、PK戦にもつれこんだ試合数は『5』。吉田 孝行監督が指揮するチームらしい粘り強さが磨かれ、90分で負けない戦いができている。
特に直近3試合を振り返ると、PK勝ちを2試合続けたあと、3月22日に行われた直近の第8節・広島戦では、強度の高い相手に対して前半から主導権を掌握。吉田 豊、オ セフン、北川 航也がゴールを決め、3-1の快勝を収めた。攻守に確かな自信を得た中で迎える今節、首位を撃破し、上昇ムードを強固なものにしていきたい。
前回対戦だった第3節は、19分に山川 哲史が一発退場となり、数的優位に立った清水がオ セフンのゴールで1-0の勝利。ただ、神戸は10人でも一歩も譲らぬ気迫ある姿勢を見せた。今回で雪辱を果たしたいという強い気持ちを持っているだろう。また、吉田 孝行監督やコーチングスタッフ、さらに広島戦は欠場した本多 勇喜がメンバー入りすれば、昨年のACLEリーグステージ第6節・成都蓉城(中国)戦以来となる古巣のスタジアムへの帰還になる。思いが交錯する試合ともなりそうだ。
[ 文:小野 慶太 ]
