町田は前節でFC東京と対戦し、PK戦の末に勝利を収めた。前節の4日前、町田はACLEファイナルズの日程の関係で前倒し開催となっていた第11節でFC東京に0-3と完敗。前節は雪辱を期していた再戦だっただけに、「最低限の結果」と中山 雄太もホッと胸を撫で下ろしていた。
PK戦勝利の原動力となったのは、守護神の谷 晃生。相手の2本をストップし、「立ち姿が実に勇敢に見える」と黒田 剛監督も称賛するほどの活躍だった。
また、5試合ぶりにクリーンシートを達成したことも収穫。10試合を終えて15失点は、堅守を看板に掲げる“黒田ゼルビア”らしくない数値だが、無失点という成果を残せたことは自信回復のきっかけになるだろう。もっとも、今節の柏戦で再び失点が重なれば、前節のクリーンシートも色褪せてしまう。そのため、「次は無失点で勝ちたい」という林 幸多郎の言葉はチームの総意だ。
なお、2試合の出場停止を課せられていたエリキが出場停止明けで今節から復帰する。エリキが不在だった直近の2試合は無得点に終わっているため、外からチームの奮闘を見守るしかなかった背番号27は、自慢の得点力でチームを救いたいとウズウズしているはずだ。前節の終盤に負傷交代した相馬 勇紀の出場が不透明なぶんも、エリキにかかる期待は大きい。
一方でアウェイに乗り込む柏は前節・横浜FM戦を3-0で制し、PK勝ちを含めた3連勝でチーム状態は復調しつつある。第6節にホームで町田と対戦した際は、主力の小泉 佳穂が「完璧なチームには程遠い」と語るほどチーム状態は芳しくなかったが、現在は直近の結果が物語るように、どん底の不調状態は脱した模様。さらに連勝街道を突き進んで上位に浮上するべく、今節に懸けるモチベーションも高いだろう。
また町田との前回対戦後、「点を取ってチームを勝たせることが自分の仕事」とエースの責任を口にしていた細谷 真大は、川崎Fとの開幕戦を最後にゴールから遠ざかっている。今節こそ、チームを勝利に導くゴールを決められるか。
なお2024年に町田がJ1に昇格して以降、柏は町田GIONスタジアムで2連敗中と勝利がない。昨季J1で2位の柏が意地を見せ、不得手なGスタを攻略できるか。必見の一戦だ。
[ 文:郡司 聡 ]
