神戸が好調の波をつかんできている。第7節・G大阪戦からPK負けが2試合続いたあと、広島、清水、岡山を相手にいずれも90分で勝利を飾り、3試合で勝点9を積み上げた。消化している試合が1つ少ない2位・G大阪との勝点差は『5』であり、まごうことなき最上位に位置している格好だ。失点数は『8』でWESTグループ最少、得点数は『19』で両グループを合わせて最多。攻守ともに確かな成果を上げ、力強い進撃を続けている。
3連勝を果たした期間は多くのケガ人が出ており、前線やバックラインの軸を担う選手が戦列を離れるなど、苦しい時期だったとも言える。そうした中でも、インサイドハーフとトップ下を兼務する郷家 友太、インサイドハーフとボランチをこなす井手口 陽介、さらにアンカーとボランチを務める扇原 貴宏がハードワークとクオリティーの両輪を担保した。中盤3人の躍動感は勝点を積む大きな原動力だったと言っていいだろう。
扇原 貴宏は「友太は、守備ではボールをたくさん追ってくれるし、いてほしいところにいてくれる」と、前節・岡山戦で神戸復帰後初得点を記録するなど大活躍した5番をリスペクト。さらに、守備時にはボランチの相方となる井手口 陽介にも強い賛辞を贈った。
「陽介に関しては去年よりも(ポジショニングなどの)自由を与えられたぶん、本当にのびのびとプレーしてくれている。陽介が攻撃に絡むことが去年よりも増えたし、チームにとってすごく良い効果を生んでいるんじゃないか。攻撃に厚みが出ているし、相方に脱帽しています(笑)」 8日に公開されたトレーニングは、岡山戦に先発した多くの選手が休養となったが、この3人は練習に参加。扇原 貴宏に至っては全メニューをこなす働きぶりだった。「2連休があったので、動いておかないと不安になる」と笑顔を見せた背番号6。この日は負傷離脱していた武藤 嘉紀や佐々木 大樹、さらに山川 哲史、新井 章太らも全体練習への合流を確認できた。チームは士気高く、今節に挑むことになる。
一方、アウェイに乗り込む名古屋は、ここまで90分での勝利による連勝こそないが、着実に勝点を重ねながら3位につけている。特に前節・C大阪戦は互角の展開を見せた前半から一転、後半開始から61分までに3点を奪う怒とうのゴールラッシュを見せ、3-0の快勝を収めている。今季から指揮を執るペトロヴィッチ監督の下、攻撃的なスタイルがピッチで存分に発揮された。
その中心にいるのは山岸 祐也。前節は46分と53分に連続してゴールを挙げ、チームに流れを引き寄せた。開幕から最前線を任される今季は、ここまで9試合で6ゴールを叩き出すなど、ストライカーとしての能力をいかんなく発揮している。前回対戦で無得点に終わった神戸からゴールを奪い、チームを連勝に導きたい。
[ 文:小野 慶太 ]
