4位・川崎Fと首位・鹿島の勝点差は『9』。川崎Fからすれば、首位争いに生き残るためには、90分での勝利が必要不可欠なゲームとなる。
チーム状況を見れば、まだまだ成長途中、発展途上と表現してもいいような段階にあるが、少しずつながら上向きであることは間違いない。前節・浦和戦では二度のビハインドをはね返し、後半アディショナルタイムに河原 創が決勝点を挙げる劇的な幕切れで3ポイントをつかみ取った。半年にも満たない“超短期決戦”の百年構想リーグは、何よりも結果が大事。この逆転勝利を反撃のきっかけとしたいところである。
鹿島との前回対戦は、終盤にゴールを奪われて0-1で敗れた。伊藤 達哉はその試合を振り返って「お互いに強度はあったし、どっちに転んでもおかしくないゲームだったと思いますけど、最後に負けてしまったので、『さすが鹿島だな』と。自分たちの時間帯もあったけどそこで決められず、反対にああいう形で決められて、向こうの強さを感じた試合ではありました」とコメント。ただ、昨季J1王者の勝負強さを見せつけられたゲームではあったものの、勝機は十分にあった。リベンジマッチとなる今節はホームアドバンテージを生かしながら、粘り強く戦い、先に得点を許さないことがキーポイントになるだろう。課題である守備面の耐久性が問われるが、鹿島を無失点で抑えられれば、それは今後に向けた自信とはずみになるはず。ここでやり返してこそ、首位争いに関わる資格があることの証明となる。各ポジションにケガ人が相次いでおり、台所事情は苦しいが、チーム一丸となって鹿島を叩きたい。
対する鹿島にとっても、タイトル獲得に向けて非常に重要なゲームとなりそうだ。前節は水戸との“茨城ダービー”を戦い、PK戦の末に敗戦。連敗は許されないゲームとなる。
対川崎Fという観点で見れば、昨年7月にU等々力で対戦した際は痛恨の逆転負けを喫した。その後は一度も敗戦を喫せずにシーズンを駆け抜け、9年ぶりのリーグ優勝にたどり着いたと考えれば、うまくターニングポイントに昇華できたゲームとも言えるが、同じ地で2年続けて負けることは鹿島のプライドに反する。2024年まで川崎Fの指揮を執っていた鬼木 達監督としても、“かつての庭”での勝利はなんとしてでも果たしたいところである。
[ 文:須賀 大輔 ]


