C大阪は前々節・名古屋戦で0-3の敗戦。今季ワーストの3失点で完敗を喫した一戦から1週間、「流れは関係ない。しっかりダービーに向けてフォーカスしてやっていきたい。強い気持ちを持ってアウェイに乗り込みたい」(田中 駿汰)、「絶対、負けられない。出た課題をしっかり修正して、ダービーに向けて準備していく」(石渡 ネルソン)と、選手それぞれが強い気持ちを持って前節のG大阪との“大阪ダービー”に臨むと、13分に及んだ後半アディショナルタイムも含めた100分を超える激闘を制し、PK戦の末に敗れた開幕戦の借りを返した。
両チーム合わせて唯一のゴールを決めたのはチアゴ アンドラーデ。この試合では[4-2-3-1]の頂点で出場。「9番のポジションでプレーするのは初めて」(チアゴ アンドラーデ)と振り返りつつ、流れの中で何度も背後を狙い、決勝点を奪う活躍を見せた。試合前日にこの配置を決めたというアーサー パパス監督も、「スピードを発揮して裏を取ってくれた」と賛辞を送った。今季は本間 至恩と柴山 昌也を最前線に並べる“ゼロトップ”も採用するなど、戦術の幅を広げているアーサー パパス監督。京都のプレスに対する回避がテーマとなる今節。指揮官が選択する戦い方に注目したい。
対する京都も、前節はリバウンドメンタリティーが求められた一戦となった。前々節はアウェイでG大阪に0-2で敗戦。試合後、曺 貴裁監督は「僕が監督に就任して6年目で最も酷い前半だった。『一番上を獲る』という目標を掲げた上で『そんなの無理だろ』と言われるような試合になってしまった」と振り返りつつ、「ここでリバウンドメンタリティーを発揮してホームの岡山戦に向かっていけるかどうか。チームとしてコレクティブな戦いをもう一度できるように、スタッフと選手でしっかり話しながら次につなげていきたい」と再び前を向いて前節に挑んだ。
京都はG大阪戦から先発4人を入れ替えて臨むと、今季初先発のアレックス ソウザが先制点。一度は同点に追いつかれたが、前半アディショナルタイムに2点を取って3-1で折り返すと、後半にも2点を追加。5-1という大差で岡山を破り、勝点3を獲得した。「チーム全員で1つのことに向かっていく機運は間違いなく今日の試合で高まった」と指揮官も手ごたえを述べた。
互いに上昇のきっかけをつかんだ前節を経て迎える今節は、百年構想リーグの今後の行方を決める重要な一戦になる。首位・神戸を追いかける2位・京都は90分での勝利がマスト。C大阪の攻撃をプレスで遮断するとともに、前線をけん引するマルコ トゥーリオらが攻撃力を発揮して、前節の再現といきたい。
勝点3を獲得すれば京都に勝点で並ぶC大阪としても、90分での勝利は譲れない。それまでのヨドコウ桜スタジアムからYANMAR HANASAKA STADIUMに名称を変えて臨む最初の一戦。通称・ハナサカの初陣を勝利で飾りたい。
さらなる上昇気流に乗る勝点3をつかむのはC大阪か、京都か。互いのプライドが激突する一戦から目が離せない。
[ 文:小田 尚史 ]


