8月は4戦全勝を果たし、曺 貴裁監督が月間優秀監督賞、4試合で7得点のラファエル エリアスが月間MVPに選出された京都。J1での4連勝は2002年以来23年ぶりで、首位で9月を迎えた。しかし、そこから3戦未勝利と足踏み。この3試合は『1』、『0』、『1』と自慢の得点力も影を潜めている。ただし、町田との上位対決となった前節は、白熱の攻防を展開。特に後半は分厚い攻撃を仕掛け続けた中で、90+3分、原 大智のPKで追いつきドロー。勝ち切ることはできなかったが、「戦略的にも戦術的にもレベルの高い試合ができた」と曺 貴裁監督は手ごたえも述べた。現在首位の鹿島との勝点差は『5』。その背中を追いかけるためにも、今節は勝利が必須。アウェイでの一戦だが、試合開始からチームの熱をピッチに落とし込み、相手に襲いかかっていきたい。
迎え撃つC大阪は前節、鹿島とのアウェイゲームで1-3の敗戦。前々節・柏戦から先発11人を入れ替えて臨んだ中、前半は互角以上の内容を披露。鋭いショートカウンターが何度も決まり、ヴィトール ブエノのPKで先制にも成功した。しかし、前半のうちに同点に追いつかれると、相手のエース・鈴木 優磨がピッチに登場した後半は、チームとしてリズムをつかめず、レオ セアラに勝ち越しゴールを決められるなど2失点。最終的には1-3の完敗を喫した。優勝へ向けて突き進む鹿島の勢いにも押された一戦となったが、8月、9月とホームでは神戸、広島、柏と優勝を争うクラブに対してもしっかりと渡り合えている。仕切り直しとなる今節の相手も優勝争いの真っただ中にいる京都だが、前節の悔しさを払しょくし、再び前を向くためにも、勝利に強くこだわりたい。
両チームは今季、公式戦で二度対戦し、C大阪が2勝。いずれも5月に京都のホームで行われ、2試合とも京都が良い入りを見せて先制したが、C大阪が逆転勝利を収めている。京都としては、この2試合も教訓に、今節も良い入りを目指すとともに、C大阪の強力な攻撃陣に裏返されないよう警戒したい。C大阪とすれば、2試合とも京都の前への圧力に屈する形で先制点を与えているだけに、立ち上がりから一歩も引かない姿勢を示したい。入りはハイプレスを掛け合うと思われるだけに、互いにどう回避するかもポイントになる。
注目選手は、京都はラファエル エリアスと原 大智。C大阪はルーカス フェルナンデスとチアゴ アンドラーデ。両チームの攻撃の色を示す選手たちでもあるだけに、逆に言えば、互いの守備陣が彼らをどう止めるかも勝敗に関わってくる。リーグ2位となる54得点の京都、3位タイとなる48得点のC大阪。スタイルこそ異なるが、ともに“攻撃的に”戦う姿勢は同じ。真っ向からぶつかり合う熱いバトルになることは必至な関西対決。その勝負の行方から目が離せない。
[ 文:小田 尚史 ]


