C大阪は前節、2位・横浜FMのホームに乗り込んだ。第30節・広島戦から採用している[4-3-3]を変えずに攻撃的な姿勢で臨むと、5分、8分と右サイドからチャンスを作る。ただし、決定的な形で放たれたジョルディ クルークスのシュートはいずれもクロスバーの上。好機を仕留め切れずにいると、横浜FMの猛攻を受け、前半だけで2失点。後半はボール保持を高めて反撃に出るも1点が遠く、0-2で敗れた。
これまでの“対横浜FM”の戦い方としては、[4-4-2]で3ラインを作り、ミドルゾーンで構えて相手のハイラインの背後を狙う“堅守速攻”が主だった。しかし、前節は構えることを選択せず、攻撃では自らボールを運び、守備でもラインを上げて高い位置でボールを奪い、2次攻撃につなげる“真っ向勝負”を目指した。小菊 昭雄監督は試合後に「強力なアタッカーを擁する横浜FMに対して、やり方はいくつかあります。ブロックを落として意図的にスペースを消してカウンター。そのやり方もプランの1つにはありましたが、われわれは今年、積極的にボールを奪う、高い位置で奪ってゴールを目指しています。そのサッカーの1つの集大成として、マリノスさんにどこまでやれるのか。そこにトライしたかった」と話した。より主体的に戦い、相手を上回っていくことがチームの成長にもつながると指揮官は考える。その高い志を、残り2試合で結果につなげたい。
今節も[4-3-3]の布陣は変えないはず。攻撃ではアンカーの香川 真司を中心に京都のハイプレスをどういなして前進するか、または長いボールも織り交ぜて回避するか。守備では京都のカウンター攻撃に対し、どう中盤のスペースを埋めるか。このあたりが勝敗を分けるカギになるだろう。球際で激しく来る京都に対し、局面での1対1を含めた強度の部分で負けないことも、C大阪には求められる。
対する京都は第29節・鳥栖戦から3連敗と苦しい時期を過ごしたが、前節・川崎F戦ではアウェイに乗り込み、3-3のドロー。連敗を脱し、貴重な勝点1を得た。前半終了間際には一時2点をリードするなど、京都の圧力が川崎Fを呑み込んだ時間帯もあった。試合後は曺 貴裁監督も「選手たちはやろうとすることをまっとうして、サンガらしい戦いになった」と評価。「課題はありますけど、普段、練習場で出しているようなことを出してくれた。一定の手ごたえはある中で今日の試合は終わったので、また次に頑張りたい」と前向きに話した。今節も京都らしいアグレッシブな攻守を披露して、アウェイに集うサポーターと5試合ぶりの勝利を分かち合いたい。
試合当日は本格的な冬の到来を感じさせる冷え込みも予想されている関西地方だが、心が温まる両チームの熱戦に期待したい。
[ 文:小田 尚史 ]


