千葉は前々節・浦和戦までPK戦負けを含めて5連敗と苦しい戦いが続いていたが、前節は3-0でFC東京を下し、6試合ぶりに勝利。グループ2位とのアウェイゲームでも臆することなく、立ち上がりからアグレッシブで展開の早い千葉らしい戦いを展開した。3得点を奪ったこともそうだが、J1百年構想EASTグループ地域リーグラウンド第2節・川崎F戦以来となるクリーンシートを達成したことも大きい。
攻守で相手に襲いかかるようなサッカーは千葉の真骨頂ではあるが、次の相手は、前節で対戦したFC東京とはまったく違う戦いをする町田であり、FC東京戦の戦いがそのまま通用するとは限らない。町田は相手への対応力も含め、チーム、個人ともにレベルが高い。FC東京戦での勝利でついに最下位から脱したが、前回の町田戦の敗戦によって最下位に沈んだ過去もある。同じ轍を踏むわけにはいかない。
また、この試合は千葉にとって3試合ぶりのホームゲーム。小林 慶行監督はFC東京戦後、勝利から遠ざかる苦しい時期も背中を押し続けたファン・サポーターの存在を勝因に挙げていたが、町田戦に向けたオンライン取材でもあらためて次のように話している。
「アウェイにもかかわらず、もしくはあんなに結果が出ていなかったにもかかわらず、ファン・サポーターの方たちがずっと鼓舞してくれていましたから。ふがいない試合のあとでも、自分たちはとんでもないパワーをもらっていましたし、FC東京戦はそれを自分たちの力に変えることができたゲームでした」 小林 慶行監督は、いまトップカテゴリーで戦えている大きな要因はファン・サポーターの応援、フクダ電子アリーナの雰囲気が大きいと常々話している。5連戦の最後に戻るフクアリのピッチでファン・サポーターの後押しを受けながら躍動する姿を見せたい。
対する町田は、AFCチャンピオンズリーグエリートファイナルズの激闘を終えたあと、第13節・水戸戦、前々節・鹿島戦と2試合連続でPK戦に突入し、水戸戦は勝利、鹿島戦は敗戦。そしてその後の前節・横浜FM戦では90分以内では3試合ぶりとなる勝利を手にした。
連戦でメンバーを予想するのは難しいが、注目が集まるのは、横浜FM戦でも圧倒的なテクニックからゴールを決めたエリキ。前回の千葉戦同様に違いを見せれば、町田の勝利は近づくだろう。もちろん、リーグ最多得点のFC東京を完封した千葉の守備陣、特に前回の町田戦にも出場していた河野 貴志はエリキ封じに向けて気持ちを高めているはずだ。
自分たちの戦いで主導権を握ることはもちろん、河野 貴志対エリキのように局地のバトルも激しくなることが予想され、見どころの多い試合となるのは間違いない。
[ 文:菊地 正典 ]
