清水はWESTグループで勝点24を獲得。混戦状態の同グループにおいて上位を狙える可能性も残していたが、地域リーグラウンドのラスト2試合は連敗で終了。MUFGスタジアム(国立競技場)で行われた直近の第18節・G大阪戦は、弓場 将輝のゴールで先手をとりながらも、その後2点を奪われて逆転負けを喫し、終わってみればボトムハーフに沈んでいた。
「結果に関して満足はできません」と語ったのは、吉田 孝行監督。開幕直後は相手陣でセカンドボールを回収し、素早い攻撃でゴールに迫るアグレッシブなサッカーを見せられていたが、そうした姿は直近の数試合で影を潜めている。指揮官は悩みながらも、「自分たちの選手の特徴もありますが、相手の出方によって、崩し方はいくらでもある」と語っており、ホーム最終戦となるプレーオフラウンド第1戦に向けて「今季の良かった部分を出せるような試合にしたい」と力を込める。
対する横浜FMは、EASTグループで勝点20を獲得。第17節終了時点では9位だったが、直近の第18節・東京V戦で6-0と圧巻のゴールラッシュを見せて7位に浮上した。
そんな横浜FMについて、吉田 孝行監督は「個々人の能力は非常に高いチームですよね。正直、あの順位で終わるチームではないと思っています」と語る。今季、横浜FMは第8節・川崎F戦で5-0と圧倒的な力を示したが、その勢いを継続できず、直後に3連敗を喫していた。アウェイチームにとっては、東京V戦の良かった部分をどれほどこの試合につなげられるかがテーマになりそうだ。
一方で、清水も今季のホーム最終戦でふがいない試合を見せるわけにはいかない。このプレーオフラウンドはホーム&アウェイ方式の2試合の結果で決着がつくが、吉田 孝行監督は「ホームゲームですし、先手をとり、勢いに乗りたい。その結果を踏まえて第2戦のことを考える」と、まずは目先の90分間に集中する姿勢を強調。「自分たちから2点、3点と奪うくらいの勢いで戦わなければいけない」と意気込んだ。
清水にとって朗報と言えるのは、離脱していた複数名の選手が27日の公開練習でフル合流を果たした点だろう。その中の1人である北川 航也は「(離脱して)チームに迷惑をかけたぶん、個人としては“ここから”という気持ちもある」と口にし、「自分に求められているのはゴール」と闘志を燃やす。復帰組について、吉田 孝行監督は「冷静に、選手の日々の状態を見ながら、メディカルと相談しながら(起用を)決めていきます」と慎重な姿勢を見せているが、この試合で彼らが起用できるならば、清水にとっては大きな後押しとなる。
なお、清水の吉田 孝行監督と、横浜FMの大島 秀夫監督は、現役時代に横浜フリューゲルスおよび横浜FMでチームメートだった。「お互いに歳取ったなって感じですよね」と笑ったのは吉田 孝行監督。“旧友対決”という意味でも注目の集まる一戦だ。
[ 文:榊原 拓海 ]

