明治安田J1百年構想地域リーグラウンドをともにグループ3位で終えた町田と名古屋によるプレーオフラウンド第1戦は、2-2でお互いに譲らず。“5位争奪戦”の行方は、町田GIONスタジアムで開催される第2戦の結果に委ねられた。「順位決めで目指していたところとは違うけど、1つでも高い順位で終わりたい気持ちは強い」。そう語る前 寛之の言葉は、ホームでの第2戦に挑む町田の総意だ。
パロマ瑞穂スタジアムに乗り込んだ第1戦の町田は、二度先行する展開に持ち込んだものの、2-1で迎えた後半アディショナルタイムに痛恨の失点を喫し、勝利を逃した。地域リーグラウンドの“ラスト5”で1失点しか喫していない堅守の町田は、「攻撃に全振りしたような」(黒田 剛監督)ペトロヴィッチ監督が率いる新生・名古屋の底力を前に2失点。札幌時代にペトロヴィッチ監督の下で指導を受けた岡村 大八は「第2戦に向けて守備を修正できるし、やらないといけない」と語気を強めた。
ただ第2戦は、年代別代表を含めて国際試合が開催される時期にあたり、町田はネタ ラヴィがイスラエル代表に選出。また、売り出し中の高卒ルーキー・徳村 楓大もU-19日本代表の北中米遠征メンバーに選ばれたため、チームを離脱。FIFAワールドカップ2026に臨むオーストラリア代表のメンバーに入ったテテ イェンギも、最終メンバー選考に伴う代表活動参加から引き続き、町田を離れている。こうした主力の不在によって、選手起用の幅が限られることは、結果にどう影響するだろうか。
一方でアウェイに乗り込む名古屋は、ホームの第1戦で粘り強さを発揮。「堅いチーム」(ペトロヴィッチ監督)を相手に二度リードされる展開は誤算だったが、終了間際にゴラッソを叩き込んだ高嶺 朋樹は「こういう負けている状態で町田から点を取ることはかなり難しい中、負けなかったことは大きい」と前を向く。そして第2戦に向けて、「勝ってハーフシーズンを終わりたいし、次は勝利につながるゴールを決めたい」と気合い十分だ。
名古屋は新指揮官就任から約半年。サイドチェンジからチャンスを作るアプローチや、コンビネーションプレーを交えたアタックは、堅守の町田を十分に苦しめた。“ミシャ流”の浸透に自信をのぞかせる名古屋イレブンは、2026/27シーズンに良い形でつなげるためにも、町田にアウェイで勝利し、5位でJ1百年構想リーグを終えたい気持ちは強い。ペトロヴィッチ監督は言った。
「アウェイの町田戦もハードな展開になるだろう。それでもわれわれはタフに戦って、5位の座を手にしたいと思います」 チーム改革が順調に進んでいる証を結果に――。“ミシャ・グランパス”は、自分たちの突き進む道が間違っていないことを、結果で証明する。
[ 文:郡司 聡 ]
