前線からフォアチェックを仕掛けて、徳島のビルドアップを阻止する一方、押し込まれる時間帯は割り切った守備で時計の針を進めていく。セットプレーから1失点を喫したものの、徳島の攻撃を最少失点で抑えたことが勝点1の獲得につながった。
監督解任という“劇薬”を用いた松本だが、準備期間も少ないだけに柴田監督の独自色が見られるのは先の話になりそうだ。ただし布監督の打ち出していたコンセプトが誤っていたわけではなく、大きな変更を施す必要はない。引き続き求められるのは選手たちが自信を取り戻すような働きかけをしつつ、締めるところは締めるというメンタル面への対応だろう。ホームで迎える今節は、真価の問われる一戦となる。
対する金沢は直近6試合勝利なしだが、内訳で見ると5分1敗。つまり僅差の試合が続いているということ。前節・愛媛戦もスコアレスドローに終わった。「決めるべきチャンス、決めなきゃいけないチャンスがあったので、それを決めないと勝点2を失ってしまうことになる」との柳下 正明監督の言葉からも、裏を返せば多くの好機は作り出していることが分かる。決してチーム状態は悪くなく、加藤 陸次樹やルカオなど能力の高いFWもいることから、アウェイであっても臆することなく臨みたい。
[ 文:多岐 太宿 ]
