栃木は前節、千葉に対して前から圧力を高めてゲームを進めると、後半はペースを握って優勢に進めながらもスコアレスドローに終わった。課題は得点力だが、一方で栃木らしい堅い守りは戻ってきた。千葉戦もキャプテン・柳 育崇が大事にしたいとする「強気なライン設定」が奏功。チーム全体を前がかりにしながら、アグレッシブにボールに襲いかかる攻撃的な守備を体現できている。今節はボールを保持する新潟に対して、自分たちの強みとするハイプレスからどれだけショートカウンターを放つことができるか。それが明暗を分ける大きなポイントになりそうだ。
また、古巣対戦となる矢野 貴章や柳のコンディションも万全であり、チーム状態も右肩上がり。「新潟は強い。だが栃木も十分に戦える」(矢野)という手ごたえをもって、首位撃破に挑む。
一方、新潟はここまで7勝1分。前節で金沢を1-0で下し、開幕から8戦無敗というクラブ新記録を達成した。前節は開幕戦から出場し続けていた鈴木 孝司がベンチ外となり、試合中にロメロ フランクがケガで途中交代となるアクシデントに見舞われた。それでも、途中出場した矢村 健が今季初出場ながら決勝ゴールを決めるなど、チームとして好調な流れを途切らせることなく次につなげた試合となった。
両チームの昨季の対戦戦績は2戦2分。ショートカウンターを狙う栃木と、ボールを保持して崩そうとする新潟の対戦は、両者の狙いがよくかみ合う、緊迫感のある攻防の連続となった。今節も火花が散る戦いとなることは間違いない。
[ 文:鈴木 康浩 ]

