松橋 力蔵監督率いる新潟は、ここまで8試合を戦って3勝3分2敗。前節はアウェイで熊本と対戦し、2-1で勝利した。開始早々に失点を喫したものの、前半のうちに谷口 海斗のロングシュートで同点に追いつき、後半アディショナルタイムに途中出場の鈴木 孝司が決めて逆転に成功。開幕戦で負傷した鈴木は7試合ぶりの出場で、最初のチャンスを仕留めて勝利に導いた。
谷口はここ4試合で4得点と好調。そこに決定力の高い鈴木が帰ってきたことで、さらなるゴールラッシュが期待できる。また、田上 大地はCBながら先発した2試合で1得点1アシストと決勝点を生んでいる。試合ごとに入れ替わりで起用された選手が結果を出すことが続いており、松橋監督の采配にも注目だ。
時崎 悠監督率いる栃木は、ここまで3勝2分3敗。4試合負けなしで迎えた前節はホームで金沢と対戦し、0-2で敗れた。後半、ボランチに投入された19歳の植田 啓太を中心にボールをつなぎながらリズムを立て直せたが、最後まで金沢の堅い守備を崩すことができなかった。立ち上がりの不安定さが響いた黒星を糧に、今節は引き締め直して臨んでくるだろう。
注目選手は5日に38歳の誕生日を迎えた矢野 貴章。ハードワークの権化であり、高さと強さも武器。今季初先発となった前々節・水戸戦では、CKからヘディングシュートを叩き込んで勝利へ導いた。調子を上げている中、古巣相手に2年ぶりの恩返し弾なるか。また1.5列目にはプレースキックや豪快なシュートでゴールを狙ってくるトカチ、テクニックで攻撃にアクセントを加える新潟県出身の谷内田 哲平も控えており、こちらも要注意だ。
栃木のようにアグレッシブに守備に来るチームに対しては、新潟もそのスキを突く攻撃が出しやすい。桜も開き始めたデンカビッグスワンスタジアムで、互いの良さをぶつけ合う熱い試合は必見だ。
[ 文:野本 桂子 ]

