栃木は前節、アウェイで仙台と対戦。前半は首位相手に10本以上のシュートを放ったがゴールを奪い切れず、相手に修正された後半に失点。85分に矢野 貴章の今季5ゴール目が生まれて同点としたが、直後に勝ち越しゴールを奪われて敗戦した。
粘りの戦いはできているものの、決め切る精度であり、試合終了間際の失点であり、これまでの課題が同時に出てしまった敗戦に対して、試合後に時崎 悠監督は「詰めの甘さ」を強く指摘せざるを得なかった。
ただ、今週のミッドウィークに開催された天皇杯2回戦・岡山戦では、選手は大幅に入れ替わったものの、チームとして攻撃回数を確保した上で決定機を数多く作り、87分のトカチの決勝ゴールで勝ち切った。仙台戦の反省を生かして、良い内容の流れのまま先制点を奪い取り、さらに勝ち切ることができたことはチームとして一歩前進だ。
今季の栃木は先制した7試合は5勝2分と負けなし。今節に向けて瀬沼 優司は「自分たちの時間帯のときに先手を奪えるかだと思っています」と語る。誰もが先制点の重要性を認識して迎える長崎戦。いまつかみかけている感触をしっかりつかんで勝ち切り、下位から浮上するきっかけとできるか。
一方の長崎は直近のリーグ戦5試合で1勝2分2敗と波に乗り切れておらず、昇格候補として思うように勝点を伸ばせていない。スタメンのメンバー選考も流動的になっており、試行錯誤の色が見える。
それでもホームで戦った前節・岡山戦は相手の3倍となる12本のシュートを放つなど、攻撃回数を確保しながら「90分間、かなりコントロールした試合ができた」(松田 浩監督)という感触を得ることができた。松田監督は「これを毎回、続けられればかなりの確率で勝っていけるんじゃないか」とも話しており、前節得た感触をうまくつなげることができれば、浮上するきっかけをつかむことができるかもしれない。
[ 文:鈴木 康浩 ]

