一方の長崎は前節、岩手を相手に2点を先取しながらも、最終的に2-2に追いつかれ、勝点1の積み上げにとどまった。またミッドウィークには天皇杯ラウンド16を戦い、J1の福岡を相手に0-2で敗戦。これが長崎はファビオ カリーレ監督体制での初黒星となった。ターンオーバーを敷いて戦ったとはいえ、新体制での公式戦初黒星の影響がどう出るか。さらに長崎は町田とのアウェイゲームに勝ったことがなく、データ上は決して追い風が吹いているとは言い難い。それでも、リーグ戦では8試合負けなし。必要以上に天皇杯敗退を引きずることなく、気持ちを切り替えて臨んだほうが良さそうだ。
試合はJ2トップクラスの戦力を抱える長崎がボールを握る展開か。ホームの町田としては、チームのストロングポイントであるボール奪取からのカウンターを狙いやすい状況になりそうだ。しかし、前からハメる形を狙うにしても、ある程度陣形をセットして待ち構える形を作るにしても、効果的なカウンターアタックを繰り出せなければ、“ジリ貧”に陥る。それを回避するためにも、時間帯次第ではボールを保持し、遅攻で相手の守備網を攻略するアプローチも必要だろう。ただ、長崎は構えた守備に定評がある。それでも、きっとスキはあるはずで、長崎の攻略には相手の急所をえぐる大胆さがポイントになるかもしれない。
スキを見せたほうが負け。スキを突いたほうが勝つ。上位対決らしく、きっと緊迫したゲーム展開となるに違いない。
[ 文:郡司 聡 ]
