栃木は前節、アウェイで町田と対峙し、42分の髙萩 洋次郎の決勝ゴールで勝ち切った。栃木らしいバトルの強度を90分間持続しつつ、ボール保持率も全時間帯を通じて町田と互角に渡り合い、この1年での積み上げに結果を伴わせる快勝劇となった。時崎 悠監督も「残留が決まって消化試合にするのではなく、もっと右肩上がりで今季を終わらせる。そういう野心と向上心を持ってゲームに挑めた」と選手たちの戦いぶりを称えた。
栃木は今季三度目の2連勝、3試合連続クリーンシートという良い流れのまま、“北関東ダービー”に挑む。栃木、水戸、群馬のすべてのチームでプレー経験がある佐藤 祥は「水戸も気合いが入っていると思うし、タフな戦いになると思うが、勝って(“北関東ダービー”)優勝を決めたい」と気合いは十分。主将の西谷 優希が累積警告により出場停止となる穴を埋める覚悟だ。チームとしては前節の良い流れをそのままピッチで表現できれば、勝機は十分にある。
一方の水戸は7試合勝利がなく、9月以降はなかなか得点を積み上げられていない苦しい状況ではあるが、どの試合もチャンスは作れている。前節も山形を相手に水戸らしいアグレッシブな姿勢を見せ、流れやリスタートから再三チャンスをつかんでいた。また、前節は新たに[4-3-3]のシステムにトライ。短い準備時間で選手たちが見事にアジャストしたことについて、秋葉 忠宏監督は「躍動してみせた」と評価している。
前回対戦は栃木が劣勢の展開ながら、55分に矢野 貴章がCKから決勝ゴールを挙げて勝ち切った。栃木は水戸に連勝を、水戸は栃木にリベンジを誓う一戦となる。
“北関東ダービー”は栃木、水戸、群馬の3チームが争うダービーだが、栃木と群馬が1試合を残して勝点5で並ぶ。栃木は今節、水戸に引き分け以上で、最終節の水戸対群馬の結果次第で11年ぶりに“北関東ダービー”の頂点に立つ。一方、2試合を残す水戸は勝点0ながら今節の栃木戦、最終節に控える群馬戦で2連勝できれば、2年ぶりとなるダービー王者に手が届く。
[ 文:鈴木 康浩 ]

