J1に舞い戻った昨季は1年でのJ2降格という現実を突きつけられ、失意のシーズンを過ごした磐田。今季はカタールW杯で“森保ジャパン”の躍進を支えた横内 昭展新監督を招聘。昇格はもちろん、その先でも戦い抜けるチームの基盤を再構築する1年と位置づけている。
ただ、ファビアン ゴンザレスの契約問題によってFIFAから新規加入選手を登録できない処分が下されていることで、補強は針谷 岳晃や鈴木 海音など4名のレンタルバックと、高校2年生ながらユースから昇格した後藤 啓介が新たに加入したのみにとどまった。そこに主将を任された山田 大記、プロ26年目を迎える遠藤 保仁など、昨季の主力を融合した陣容でJ2の戦いに臨む。
再出発を切ったプレシーズンでは、チーム戦術の土台となる個々のベースアップを中心に強化。球際や切り替え、サポート、判断といった個人の部分にフォーカスし、サッカーの基本的な部分に時間を割いてきた。その成果が問われる開幕戦は、「自分たちのやれることにフォーカス」(山田)し、昨季とはひと味違う姿を見せたい。
対する岡山は昨季クラブ最高順位の3位でフィニッシュ。J1参入プレーオフで惜しくもJ1への道は阻まれたが、今季も木山 隆之監督体制を継続し、昨季以上の結果を目指す。
攻撃陣はオーストラリア代表のミッチェル デュークが抜けたが、昨季16ゴールでチーム得点王となったチアゴ アウベスが残留し、櫻川 ソロモンや坂本 一彩といった有望株を補強。守備陣もヨルディ バイスを中心に実力者をそろえ、攻守ともに戦力は充実している。
昇格へのライバルとなり得る岡山について横内監督は、「J1で戦っていてもおかしくない相手」と表現した上で、「われわれがチャレンジャーとして向かいたい」と強調。いきなり昇格候補がぶつかる開幕戦、白熱したバトルを期待したい。
[ 文:森 亮太 ]
