徳島は本格的に苦しい数字で、降格圏の最下位に位置している。90分の試合運びができるようになれば光明も見えてくるかもしれないが、気がかりなのは試合毎にメンバーもシステムも大幅に変わること。「継続性というバランスに関しては完璧とは言えず、試しながら、探しながら見つけている段階」(ベニャート ラバイン監督)。しかし、前節・水戸戦(0●2)の前半45分間はようやく今季の徳島がやりたかったであろうものが垣間見えた。前線からの守備とボール保持を共存させて、ベクトルを前方方向に向けた。西谷 和希のプレッシングに加え、中盤で杉本 太郎の強度と児玉 駿斗の運動量が輝きを放った。[4-4-2]と[4-3-3]で大きく狙いが変わるものの、前節は今後のヒントになるかもしれない。
長崎は外国籍選手が輝きを放っている。チームトップスコアラーは4得点のフアンマ デルガド。前節・甲府戦(2○1)は出場停止だったが、今節から出場可能。また、甲府戦では替わって出場機会をつかんだエジガル ジュニオが決勝ゴールでアピールした。複数得点の勝利も多く、着実に勝点を積み上げている。守備面でも失点数リーグ4位タイの堅さがあり、セットプレーからの失点がないことは特筆すべき項目だろう。昨季と比較するとセットプレーからの得点が少ないが、その数字が伸びてくればより確実に上位を目指していけるはずだ。
徳島は今節が終われば、次のホームゲームは5月になる。ここで今季初勝利をサポーターに届け、浮上のきっかけをつかめるか。長崎は下位チームから確実に勝点を積み上げ、上位堅持なるか。
[ 文:柏原 敏 ]


