金沢との天皇杯2回戦に臨んだ町田は、リーグ戦におけるレギュラークラスの大半が遠征に帯同せず、町田でコンディション調整を図った。また、町田は「長崎戦を見据えた中で天皇杯を戦った」(黒田 剛監督)措置として、大胆なターンオーバーを敷いたため、主力組は万全のコンディションで長崎戦を迎えられる。それに加えて、金沢に3-2で勝ち切ったことで、さらなる上昇気流に乗った。
一方の長崎は甲府との天皇杯2回戦を若手主体のメンバーで臨み、リーグ戦の主軸メンバーは連戦を回避した。町田戦がアウェイゲームであることは1つのハンディだが、フレッシュなコンディションで臨めるはずだ。しかし、昨年度の優勝チームである甲府に0-1で敗戦。この結果がリーグ戦にどう影響するか。
試合の図式は、ポゼッションを志向する長崎がボールを掌握し、町田がボール奪取からのカウンターをうかがう展開か。ハイプレスを基軸とする町田は、ボール保持にこだわる長崎のような相手を得意としている。地上でボールを動かす長崎に対して、適切なプレッシャーを掛け続け、奪ったボールをエリキに託し、鋭いカウンターを完結させる。それが最も効率よく長崎を攻略できる手段に違いない。
一方の長崎としては町田の狙いが明確なぶん、ハイプレスを回避する柔軟性も必要だろう。フアンマ デルガドの一発の怖さをシンプルに生かすことも1つの手だ。勝点10差の首位・町田を追走する足がかりを作るためにも、勝点3奪取はマスト事項に近い。
なお、町田は平河 悠と藤尾 翔太の2選手が、長崎は加藤 聖がU-22日本代表の欧州遠征に参加中のため、今節は欠場を余儀なくされる。単純な枚数だけではなく、町田の2選手はいずれもアタッカー。“総力戦”という意味では、長崎にやや分があると言えるかもしれない。
[ 文:郡司 聡 ]
