栃木は後半戦に入って順調に勝点を積み上げてきたが、ここにきて2連敗。前節・熊本戦は前半に2点を奪われると、後半にも追加点を許し、0-3の惨敗を喫した。堅守を誇ってきた栃木が3失点を喫したのは今季初めてで、試合後に選手たちの声を拾えば、「もっと球際で行けるはずという局面が多かった」といった内容が多数聞かれた。
また、時崎 悠監督も「プレッシングの迫力もないし、奪いどころで奪えないし、奪ったあとも前が動き出せていない」と指摘。もう一度、本来の栃木らしさを取り戻さないといけないタイミングを迎えている。
ましてや、今節の相手は秋田であり、球際などのバトルで後手を踏めば、劣勢を強いられるだろう。その中で、中盤の強度を担保してきた佐藤 祥が累積警告で出場停止となるため、踏ん張りどころと言える。リーグ戦での前回対戦は1-2で敗れており、ここで悪しき流れを食い止めるべく、もう1段階ギアを引き上げて戦えるかが試されている。
一方、アウェイに乗り込む秋田は前節、山形と1-1のドロー。4分に先制を許したものの、51分に飯尾 竜太朗のゴールで追いつき、粘り強く勝点1をつかんだ。
現在は9試合勝利から遠ざかっているものの、どの試合でも秋田らしい粘り強さを発揮しており、9試合のうち6試合が引き分け、敗れた3試合もすべて1点差と接戦を演じている。
複数得点が奪えていないのは課題だが、前節終了後に吉田 謙監督は「チャンスメーク。シュートチャンス。勇敢に足を振ってゴールへ、というシーンが多く見られた。信じて続けるのみ」と前向きに評価しており、改善の兆しがうかがえる。守備は引き続き堅調なだけに、カギを握るのは先制点だろう。先手を奪い、10試合ぶりの勝利を手にすることができるか。
[ 文:鈴木 康浩 ]