仙台戦は1-1とドローに終わって白星発進とはならなかったが、3シーズンぶりに帰ってきた片野坂 知宏監督が新たに目指すスタイルを披露し、今後への期待を感じさせた。ポゼッション志向だった前回体制時とは大きく異なり、ハイプレスを端緒に高い位置でボールを奪って素早くゴールへと迫ることを優先しつつ、状況によって遅攻を織り交ぜながら相手を押し込んでいくのが狙いだ。
負傷者が多く、選手起用の選択肢も限られた中で、ゲームプランどおり終盤のギアアップに成功。83分に長沢 駿の同点ゴールで勝点1を得たことは、手ごたえにつながった。
一方の横浜FCは前節、ホームで山口と対戦し、こちらも1-1のドローでシーズンをスタート。相手のロングボールに苦しんで52分に先制を許したが、その7分後、新加入の福森 晃斗の右CKからカプリーニが競り、最後はこちらも新加入の中野 嘉大が押し込んで追いついている。思いどおりの内容ではなくとも、居並ぶタレントの力を生かしてセットプレーで勝点を得るしたたかさからは、今季の殺伐としたJ2を勝ち抜いていく底力が感じられた。
大分は[4-2-3-1]、横浜FCは[3-4-2-1]でのスタートが予想される。ミスマッチを突いて攻め合い、しのぎ合うスリリングな展開になりそうだ。サイドの攻防とセカンドボールを制することが試合を優位に進めるカギだが、最後に勝敗を決定づけるのは、ともに前節で課題となったフィニッシュワーク。決め切り、守り切ることにこだわりたい。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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