残りは3試合。2位につけている横浜FCは、3位の岡山と勝点8差。先に岡山が甲府との試合を13時5分キックオフで行うため、岡山が引き分け以下に終わった場合はその時点で2位以内が確定して、自動昇格が決まる。岡山が勝った場合でも、横浜FCは大分に勝てば自力で自動昇格を決めることができる。
大分は5位だが、7位の山形とは勝点6差。14時キックオフの山形が引き分け以下に終わった場合は、勝てばプレーオフ進出が決定する。また、プレーオフにおいて上位のアドバンテージは大きく、大分にとってはできるだけ上の順位で迎えたいのは当然のこと。3位の岡山とは勝点6差、4位の熊本とはわずか勝点1差だけに、ここで横浜FCに勝って上位でのプレーオフ進出を引き寄せたいところだ。
横浜FCは明治安田J2第37節から3連勝中で、直近の9試合は6勝2分1敗。この終盤にきて、守備をベースに手堅く勝点を積み重ねている。シーズンを通して、守備時は相手の攻撃陣形に応じて5バックと4バックを使い分けてきたが、このところは5バックで守った試合は7試合連続で無失点。相手の攻撃陣形にかかわらず5バックでしっかりしのいで、前線のタレントがゴールを決めている。
一方の大分も、直近の9試合で比べると同じく6勝2分1敗。リーグ後半戦に入ってから一度しか負けがなく、前々節は甲府、前節は長崎に勝って今節を迎えている。前線からのプレッシングと、逆に相手のプレスをはがすビルドアップという、下平 隆宏監督の目指すサッカーが「終盤に向けてレベルアップしてきている」(横浜FC・岩武 克弥)のは明らかだ。
互いに落とせない試合だが、横浜FCにとって下平監督は2019年にJ1昇格を果たした際の指揮官であり、低迷した昨季の序盤に解任され、結果的にチームはJ2に降格することとなった。良い思い出も苦い記憶もまだ記憶に新しい。横浜FCにとってはこの大詰めの終盤、自動昇格を懸けた一戦のラスボスにふさわしい相手だ。越えていくか、立ち塞がるか。いよいよ運命の幕が切って落とされる。
[ 文:芥川 和久 ]
