栃木は前節、ホームでの大分戦を2-1で勝ち切った。大分に終始ボールを動かされる苦しい展開だったが、流れを取り戻した55分に石田 凌太郎がJリーグ初ゴールを決めると、90分にはカウンターから奥田 晃也が追加点を流し込んで勝負を決めた。
プレスがハマらない苦しい時間が続いたが、ゴール前では粘り強く相手のシュートに身を投げ出し、60分過ぎに三度訪れた相手の決定機ではGK丹野 研太の連続ビッグセーブも飛び出した。終盤には青島 太一、南野 遥海らフレッシュな若手選手たちもチーム一丸の守備に加勢し、ゲームクローズに貢献。今季3勝目につなげた。
「僕らが勝っているときは体を張った守備があるし、敗れた3試合はそれがなかった。それはもうみんなが分かっている」と丹野。チームとしてボールを奪い取る位置をもう少し引き上げる必要性も認識しており、勝ちながら露呈している課題を修正していけばいいという考え方の下、今節に向かう。
今節も厳しい戦いになることは必至だが、再びホームで戦える地の利を生かしたい。最低限やるべきことをクリアした上で、いかに内容を改善しながら勝ちにつなげられるか、それが求められる一戦だ。
一方の長崎は前節、ホームに甲府を迎えて1-1で引き分けた。
警戒していたカウンターから先制を許したが、71分にフアンマ デルガドが2試合連続となるゴールを決めて追いついた。ただ、ゲーム自体は長崎がコントロールしており、試合後には「こういうゲームを勝ち切れるチームにならないといけない」(秋野 央樹)という声も聞かれた。
第3節から清水、山口、愛媛に勝ち切っていた流れのままに4連勝、とはいかなかったが、甲府を上回るパフォーマンスを見せられており、状態の良さは維持している。それだけに、甲府に与えた一瞬のスキという細部をいかに詰められるかが問われる局面だ。
今節は甲府、横浜FC、大分といった力のある相手を倒し続けている栃木のホームに乗り込む。粘り強い守備を押し出してくる相手をいかにいなしながら、いかにゴールをこじ開けられるか。先制点が大きなカギを握ることになるだろう。
[ 文:鈴木 康浩 ]

