前々節・千葉戦で今季ホーム初勝利を挙げた熊本は、前節・山口戦で逆転勝ちを収め、連勝で12位に浮上した。大木 武監督が「ボールが走らないし、つながらない。得手不得手で言ったら、不得手の状況」と述べたように、雨の影響でピッチ上のあちこちに水たまりができるほどのコンディションの中、シンプルに相手の背後へボールを送る戦い方を徹底。後半の立ち上がりに先制を許したものの、途中出場した神代 慶人が2試合連続でPKを(しかもこの試合は2本)落ち着いて決めた。
苦手な状況の中で結果を出せたことは自信につながるが、一瞬のスキを突かれた形で失点につながったリスタート時の対応や、アタッキングエリアでのクオリティーは課題。長崎の個の強さを抑え、堅い守備をいかに破るかが3連勝へのカギだ。
対する長崎は、明治安田J2第6節・甲府戦、前々節・栃木戦と内容的には優位に進めながらも勝ち切れず、2戦連続ドローとやや足踏みした。しかし、前節・山形戦はマテウス ジェズスのゴールで先制すると、後半にはカウンターからフアンマ デルガドが2点目を挙げ、2-0で勝利。試合後、下平 隆宏監督は「われわれが積み上げてきたものを、攻撃でも守備でも選手たちがしっかりと表現してくれたことが勝利につながった」と手ごたえを口にしていた。
これで直近6戦負けなしとなり、3位に浮上。自動昇格圏まで勝点1差、首位とは同2差の状況で、前を走る岡山と清水の結果次第とはいえ、今節は首位浮上の可能性がある。となれば、おのずと気持ちも入るだろう。
昨季は長崎が2勝しているが、通算の戦績はほぼ五分。今季最初の対戦で勝点3を手にするのはどちらか。
[ 文:井芹 貴志 ]


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