そのときのチーム状況とダービーは別物、とはよく言われる話だ。サポーター、そしてクラブ同士のライバル関係が顕著になるこの一戦、リーグ戦通算対戦成績は水戸の17勝14分11敗とアウェイチームが優勢となっている。ただ、昨季はともに2-1で群馬が勝利。昨季、“北関東ダービー”4戦全勝での完全制覇を達成した群馬としては、その流れを持続させたい。
「自分が3シーズン、コーチを務めていたときとは大違いで、考えられないくらい」と話しているのは大槻 毅監督。今季、練習試合を水戸のアツマーレ(練習場)で行ったそうで、施設の充実ぶりに目を見開いたという。「練習の道具を運んだり、最後はユニフォームを洗ったりしていたんでね……」。旧知のクラブスタッフなどもおり、古巣戦は楽しみにしているものの1つだろう。それは昨季、水戸に在籍していた永長 鷹虎も同じ。「特別な試合」と語る。「自由な感じでやらせてもらい、感謝の思いがあるが、なかなか結果を出せずに悔しい思いをした。成長したと思われたい」。そう言って目を輝かせていた。
そうした個々の心情はあるとはいえ、「とにかく勝利をサポーターに届けたい」というのは大槻監督以下、選手全員の思いだ。ホームでの今季リーグ戦初勝利が“北関東ダービー”となれば、勢いにもつながるだろう。
水戸は3試合連続引き分け中。そして、直近4試合で1得点という結果に終わっている。「相手よりも点数を多く取らなければ勝てない」。濱崎 芳己監督も前節・秋田戦(1△1)後、チャンスがありながら決められなかったことについてそう述べていた。
互いに浮上のきっかけをつかみたいダービーマッチとなる。
[ 文:田中 直希 ]
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