ホームの甲府は失点が続いている課題があり、現時点ではディフェンスライン、GKのケガ人の多さが悩ましい。GKは鳥栖からコ ボンジョを期限付き移籍で獲得して山内 康太との2人体制(U-18のGKを2種登録しているので、登録GKとしては3人)でギリギリの状況であり、ディフェンスラインについては毎試合、誰かがケガで離脱するという非常に厳しい現状。守備の構築などの組織・個人の戦術的な改善を図る以前の状況で、紅白戦形式の戦術確認では攻撃的ポジションの選手をサブ組のディフェンスラインに入れないと成り立たない。
篠田 善之監督にとって悩ましい現状だが、前節で愛媛に敗れて自動昇格圏との勝点差が『9』に広がっており、プレッシャーが強くのしかかる中での大分戦となる。昨季の大分戦は1勝1敗だが、ここ数年のイメージとしては勝ち切ることが難しい相手であり、伊佐 耕平や長沢 駿に苦しめられたことが記憶に新しい。
甲府では、大分が手放した理由がいまだに理解できないほどに三平 和司が活躍している。彼の賢さ、そして外国籍FWを生かすうまさを前線で発揮してもらい、複数得点を狙いたい。無失点で勝つことは台所事情として難しいと言わざるを得ないため、勝利の可能性を高めるためには、2点、3点と取っていくことが必要だ。第34節にホームに大分を迎えた昨季の対戦も、チーム状態は悪い中で0-2から3-2と逆転勝利を収めて、(プレーオフ進出は逃したが)その後のAFCチャンピオンズリーグでの戦いやリーグ戦の結果の向上につなげている。今回も好転のきっかけにしたい。
一方、大分は現在勝点16で12位だが、7位の甲府とは勝点差2で、詰まっているゾーンにいる。連勝で順位を上げたいことに加え、対甲府における連敗は避けたい。昇格争いに加わるべく、お互いに勝つしかない一戦だ。
[ 文:マツオ ジュン ]
