栃木は前節、アウェイで大分と対峙して2-0で勝ち切り、14試合ぶりに勝点3をつかんだ。初スタメンを飾った川名 連介が武器のドリブルから再三チャンスを作り、52分に鋭い仕掛けから右足を振り抜いて先制点を奪取。そして後半アディショナルタイムには小堀 空がカウンターから決め切り、待望の勝利を手にした。
試合運びも上々だった。1点を先制したあとも後ろに引かず、あくまでも2点目を奪いにいく姿勢に満ちていた。大分に押し込まれてもハイプレッシャーで押し返すなど、最後までアグレッシブな姿勢を貫徹。その姿勢が2点目を呼び込んだといっていい。
丹野 研太が「ただ勝った1勝ではなく、自分たちで突き詰めてつかんだ勝利」と手ごたえを口にするように、小林 伸二監督就任後1カ月間で積み上げてきたスタイル、哲学が浸透しつつあり、ついに勝点3として結果に結びついた。
一方の千葉は前節、ホームに徳島を迎えて1-0で勝利。初の3連勝を飾った。徳島戦はシュート数を見れば、千葉が13本、徳島が16本という厳しいゲームとなったが、66分にエースの小森 飛絢がゴールを決めて勝ち切った。厳しいゲームをモノにできたことについて、試合後に小林 慶行監督は「チームの成長を感じる。前半戦はこういうゲームで勝ち切ることはなかなかできなかった」とコメント。岡山、山口、徳島といった難敵を破って3連勝を飾り、いよいよチームが本格化してきた印象だ。
このカードは第8節に行われた前回対戦において、ホームの千葉が8-0という大勝を収めている。その試合について栃木の平松 航は「あれほど悔しかったことはない」と振り返りつつ、「必ずやり返さないといけない。僕らは失うものはないし、チャレンジャーとしてぶつかるだけ」と意気込みを語る。
栃木としては前節の勝利で勢いをつけており、好調の千葉にもホームでアグレッシブな姿勢をぶつけるだろう。激闘必至のカードだ。栃木が残留圏に近づく連勝をつかむか、千葉が連勝を『4』に伸ばすことになるか。
[ 文:鈴木 康浩 ]

