千葉は10日の天皇杯3回戦で120分の激闘の末、FC東京に2-1で勝利を収めた。ただ勝っただけではなく、内容の面でもJ1チームに対して堂々と自分たちの戦いを展開。前から圧力を掛けてボールを奪い、素早くゴールを目指す戦いで優位に試合を進める時間も長かった。
ただ、FC東京戦の直後に小林 慶行監督は「素晴らしい戦いをした選手たちには酷」としながらも、「リーグ戦に切り替えよう」と選手たちに伝えた。「もちろん大きな自信になる」とコメントしたが、「リーグ戦はリーグ戦として戦わなければならない」と切り離して考える必要性を指揮官は説いた。
事実、リーグ戦では6日に行われた前節、昇格争いのライバルである清水に0-2で完敗。その反省がFC東京戦につながった面もあるが、相手に圧倒された内容や、J1昇格プレーオフ圏内から1試合で圏外に落ちてしまったことを考えると重い敗戦だった。
さらにもう3カ月以上前のこととはいえ、熊本には前回対戦(第7節/0●1)で敗れている。小林監督をはじめ、選手たちは分かっているはずだが、FC東京戦の勝利に浮かれている暇も余裕もない。
昇格争いの渦中にいる千葉に対し、熊本は残留争いを強いられている状況であり、ここ4試合は1勝3敗。上位陣との対戦となった第20節・岡山戦、第21節・横浜FC戦、そして前節・長崎戦はすべて敗戦に終わっている。そんな中、大木 武監督は選手たちに「ワンプレーの大切さ」を求めている。またも対峙する上位に対し、攻撃の際の質や守備の際の球際など、細部のこだわりを見せながら、前回対戦のように上回ることができるか。
両者が攻撃に特徴を持ち、さらに熊本が[3-3-1-3]と独特なフォーメーションで戦うこともあり、「1対1の場面も増える」(横山 暁之)など、各所で激しいバトルが展開されることが予想される。熱い戦いの末、中断前最後の勝点3を得るのは果たしてどちらか。
[ 文:菊地 正典 ]
