水戸は前節、アウェイで熊本に勝利して、16位に浮上。なかなかハイプレスを掛けられず、熊本にボールを持たれる時間が長くなってしまったものの、チーム一体となって粘り強い守備を見せ、ゴールを許さなかった。そして後半開始早々に自陣からのビルドアップで熊本の守備組織を崩し、左サイドからのクロスを野瀬 龍世が合わせて先制に成功。その後も最後まで集中を切らすことなく、耐え切って勝利を収めた。
残留争いのライバルに勝利し、貴重な勝点3を手にした。だが、試合後に選手たちは「大事なのは次だ」と声をそろえた。これまでは勝利した次の試合でスキを見せてしまい、勢いを失ってきただけに、同じことをもう繰り返してはいけない。前節以上の粘り強さとアグレッシブさを体現して北関東のライバルから勝利をつかみ、さらなる勢いを手に入れることができるか。今後を占う一戦となりそうだ。
20位・群馬も、このダービーで流れを変えるきっかけをつかみたいという思いを持っていることだろう。今夏、積極的な補強を敢行して戦力アップを試みると、今週にはかつて守備の要として活躍した小柳 達司の復帰が発表され、さらなる戦力が加わった。着実にチームは生まれ変わりつつある。その成果を発揮することが勝利の条件となる。
[ 文:佐藤 拓也 ]