アウェイの甲府は、10勝8分12敗の勝点38で13位。シーズン途中に就任した大塚 真司監督の下で守備組織を再整備し、堅い守備からのカウンターを大きな武器として磨いている。
JリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝ではJ1の川崎F相手に健闘するなど粘り強い戦いぶりが身についており、ヘナト アウグストらが相手の攻撃を食い止める。そして鳥海 芳樹ら巧みな中盤がボールを落ち着かせるところと素早くさばくところを使い分け、スピードのあるアダイウトンや決定力の高いピーター ウタカにつなぐ。守備から攻撃への流れが円滑なスタイルは、劣勢になったとしてもワンチャンスで得点を狙える。
ホームの仙台は、14勝9分8敗の勝点51で5位。今季から指揮を執る森山監督の下で、守備では猛然と襲いかかるプレッシャー、攻撃では多人数での速攻に加えて細かい展開による遅攻といった武器を身につけてきた。
前節・藤枝戦での敗戦は、開始早々の失点が響いて激しいプレッシャーを徹底できなかったことによるため、立て直して甲府の強力攻撃陣に挑む。相手のカウンターの出どころを郷家 友太やエロンらの献身的なプレスでつぶせれば逆にショートカウンターに持ち込めるが、それができなくても中盤で松井 蓮之がフィルターになったり、DFの實藤 友紀がカバーしたりと厚い守りで対抗できる。ボール保持時にはここまで11得点を挙げている中島 元彦のフィニッシュやチャンスメークにも注目したい。
[ 文:板垣 晴朗 ]


