ホームの横浜FCは、昨季から継続してきた守備の形に加え、ロングカウンターだけでなく“ボールと人を動かす攻撃”に、開幕前のキャンプから着手。振り返れば、大分との前回対戦時にはギクシャクしていた動きも少しずつ整備され、いまやJ2随一の堅守のみならず、得点力も兼ね備えたチームへと変貌を遂げた。
一方の大分は“攻守シームレス”を掲げ、強度の高いハイプレスとショートカウンターを軸に“第2次片野坂体制”の幕を開けた。しかし、シーズン序盤から主力選手の負傷続出に苦しみ、本来の力を発揮できず。夏の中断期間の前から、4バックから3バックに変更。選手と監督、そしてファン・サポーターとで結束し、厳しい残留争いを戦っている。
直近の成績を見ても、5連勝中の横浜FCに対して大分は3連敗中と状況は対照的。しかし、リーグ戦通算対戦成績は大分が18勝7分6敗と大幅に勝ち越しており、横浜FCにとって大分は“鬼門”だ。2年前のホームゲームでは野村 直輝に“恩返し決勝点”を決められて敗れており、「順位は関係なく、難しい相手」と井上 潮音も警戒心を強める。
今節は、横浜FCはユーリ ララが出場停止、大分は保田 堅心がU-19日本代表招集により不在と、主力ボランチが欠場する。攻守の要を担うキーマンの不在時に、いかにチームとしての力を示せるかが試されるだろう。横浜FCは“天王山”となる次節・清水戦前のホームゲーム。大一番に向け、難敵撃破に燃える。
[ 文:青木 ひかる ]
