アウェイの山口は17人が移籍や現役引退などでチームを離れ、新加入が16人と大きく入れ替わっているが、サッカーの方向性や質に大きな変化はない模様。志垣 良監督は東福岡高卒業後にイギリスに渡るというインターナショナルなキャリアを持ち、帰国後は国内で指導者や通訳、強化部スタッフを務めて実績を積み上げた。山口の監督に就任して2シーズン目の今季は手腕がより注目される。
ホームの甲府は山口戦3連敗中で、苦手なイメージが刷り込まれていそうな感じがあるが、昨季途中に就任した大塚 真司監督の“ボールと相手を走らせる”というコンセプトで飛躍を狙う。昨季は失点の多さが足を引っ張ったが、今季は仙台から加入した小出 悠太がディフェンスリーダーとして守備力向上に貢献している。キャンプでは非公開試合もあったが、公開試合を見る限り失点は減る傾向。また、アダイウトン、ピーター ウタカという昨季の得点源がチームを去った点は不安要素だが、前線には大島 康樹ら献身的な守備ができる選手たちを獲得した。昨季の課題の1つであった前線からの守備力に足りなかった献身性が加わったことで、チームとしての守備力向上がショートカウンターの増加につながるかは注目点の1つ。
甲府の攻撃陣はベンチスタートの選手の質も枚数も確保できており、5人交代を効果的に生かしながら守備が堅い山口から1点をもぎ取れるか。昨季は山口に対してホーム、アウェイともに0-2で敗れているため、勝って改善と進化を見せたい。
[ 文:マツオ ジュン ]
