昨季は勝点1差で自動昇格を逃した中、J1昇格プレーオフでは準決勝で仙台に敗れて最後の昇格枠も逃した長崎。無敗が続いた時期があった一方で、勝てない試合が続いた時期もあるなど、昇格を達成した3クラブと比較して安定感を欠いたことが痛手となった。
そんな中、今季は試合の主導権を握ることを意識。前線からのプレスを含む守備面の整備に多くの時間を割き、ポゼッション率を高めるのではなく、即時奪還で相手の自由を奪うことで試合を優位に進めようとしている。
それを可能にするキーマンは新加入にしてキャプテンに就任した山口 蛍と、昨季は出番の限られた山田 陸だ。中盤を主戦場とする両者は強度が高く、奪ったボールを即座に展開することもできる。
一方の熊本は、このオフに主力の一部が移籍。それでも、J3で出色の出来だった塩浜 遼と武者 大夢を獲得し、昨季期限付き移籍で加入して36試合に出場した岩下 航は完全移籍への移行に成功。多くのルーキーも加わり、大木 武監督らしい“アクションサッカー”で飛躍のシーズンとすることを画策している。
昨季のこのカードは長崎が2勝している。だからこそ、熊本はリベンジに燃えているはず。ナイトゲームながら、早速の“九州ダービー”ということでファン・サポーターの体感温度は一気に上がるに違いない。白熱した試合の末に白星スタートを切るのはどちらだろうか。
[ 文:椎葉 洋平 ]
