小林 慶行監督が率いて3年目の今季は、J1昇格に向けて結果を重視する戦いが続く。前々節・水戸戦は立ち上がりから守備ブロックを作る現実的な戦い方を選択して2-1、前節・藤枝戦は26分までに3点をリードしながら2点を返され、苦しい展開ながらも耐えて3-2と、薄氷を履むような試合を続けている。
ただ、それは決してネガティブなことではなく、苦しい展開でも勝点1ではなく『3』にする力強さや緊張感、危機感につながっており、それがいまの千葉の強さとも言える。
アウェイの大分も、敗戦数は千葉と同様に1敗。ただ、引き分けが6つでリーグ最多になっていることが、11位タイにとどまる理由になっている。勝ち切れないのか、負けないのか。引き分けは試合によって意味が異なるものだが、ここまでの大分はどちらにも当てはまっている。
ここまでの失点数は『7』であり、堅守が簡単には負けない要因になっていることは間違いない。勝つことが理想だが、得点数でもリーグトップを走る千葉をシャットアウトできれば、この試合の勝点だけではなく、今後への自信を手にできるはずだ。
どんなときでも前を目指す攻撃的なチームから、堅実な戦い方も取り入れて結果を出している千葉がどんな戦いを展開するのか。3試合ぶりの勝利を目指す大分が負けないサッカーで首位を苦しめるのか。
天候に恵まれなかった明治安田J2第5節の愛媛戦を除き、来場者1万人超えが続くフクダ電子アリーナで熱戦が繰り広げられることは間違いなさそうだ。
[ 文:菊地 正典 ]
