今季の両チームは前節終了時点で、極端な数字が残っている。徳島は得点と失点がリーグで最も少なく、秋田はリーグで最も失点数が多い。この数字から、両チームにとって先制点が非常に大きな意味を持つことが予想される一戦。果たしてどのような試合展開になるだろうか。
徳島の強みはリーグ最少失点を誇る守備。低い位置からパスをつなぐスタイルを継続しつつ、ボールを奪われても即座に奪い返し、ペナルティーエリア付近ではチーム全体で体を張って守る。前節・富山戦はこの守備をベースにして徐々に主導権を握ると、ルーカス バルセロスのスピードを生かして先制点を取り、4試合ぶりの勝利で8位に浮上した。富山戦でJリーグデビューを果たしたトニー アンデルソンが持ち前のキープ力を発揮したのも好材料。上位進出を目指して中2日での遠方アウェイ戦に臨む。
対する秋田は前節、千葉とのアウェイ戦を1-3で落とした。試合の入りで相手の集中力の高さに屈して押し込まれて6分に先制を許し、38分と後半立ち上がりの48分にも失点。そこからは自陣に引いて待ち構える相手に対して押し込んだが、反撃は畑橋 拓輝のプロ初ゴールとなる1点にとどまった。
前々節・磐田戦で勝利して勢いを継続したかったが、狙いどおりにはいかず。ただ、収穫もあった。ここ数試合は相手の厳しいマークを受けている小松 蓮が、首位の守備陣に対して複数の決定機を作った。小松 蓮は徳島戦に向けて、「得点を取るために前を向いてやっていくしかない」と顔を上げている。
負傷からの復帰後、直近2試合でスタメン出場を続ける佐藤 大樹は「守備が堅い相手に、自分たちの空中戦や1対1の強さを生かせれば自信になる。相手を上回るような熱い攻撃をしていきたい」と意気込む。
[ 文:竹内 松裕 ]

