開幕11試合で10勝1敗。首位を独走していた千葉は、その後の6試合で1勝3分2敗と苦しんでいる。
結果を最重要視し、相手を見ながら戦うことにも取り組んでいる今季だが、首位を独走すれば相手の対策は厳しくなる。サイド攻撃を筆頭とした武器を消され、その上でどうするか、と考えながらプレーするため、テンポが遅くなってさらに自分たちの良さが出せないのがこの6試合だった。
状況を変えるべく、今節に向かうにあたって、小林 慶行監督は選手たちにこうメッセージを送ったという。
「俺たちはこれをやり続けるんだという底辺の部分、これでパワーを出していくんだという部分を大事にしよう」 千葉の最大のストロングポイントはサイド攻撃。その一端を担う田中 和樹は、小林 慶行監督からのメッセージについて、「ちょうど自分もそう思っていた」という。その上で力強く語った。
「チームの結果を左右するという強い責任感を持って挑んでいきたいです」 一方、山口は18位と降格圏に沈んでいるものの、ここ2試合は1勝1分と負けなし。その要因である熱量や圧力、そしてベースである守備力や志垣 良監督をはじめとしたコーチングスタッフの分析力を発揮して首位から勝点を奪いたい。
現在の明治安田J2は13位の山形から19位のいわきまでが勝点2差の団子状態。今節は15位の藤枝と山形、16位の秋田と17位の富山が直接対決するため、山口は勝点3を積めば確実に降格圏を脱する。
どちらも負けられない、いやなんとしても勝ちたい一戦。普段から素晴らしい雰囲気のフクアリは一層、熱量を上げることになりそうだ。
[ 文:菊地 正典 ]
